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Jun

こたつが原因で建物全焼の火災も。正しい使い方を

独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、こたつの誤った使い方による事故事例を発表した。火災などが発生した主な事例は以下の3つ。

【事例1】電気こたつのこたつ布団が焦げた

足の不自由な家族がつまずかないよう、使用者がやぐらの中にこたつ布団を押し込んだたため、布団がヒーターの保護カバーと接触し、焦げたものと考えられる。なお、本体および取扱説明書には「布団をやぐらの中に押し込んで使用しない」旨、記載されている。

こたつが原因で建物全焼の火災も。正しい使い方を

【事例2】建物3棟を全焼する火災が発生し、現場に電気こたつがあった

電気こたつ本体から外れたヒーターユニットをこたつ内の床に置いて使用していたことにより、こたつ布団など周辺の可燃物と接触して出火に至ったものと考えられる。なお、電気こたつの本体表示には「ヒーターユニットを床などに置いて使うことは絶対にしない」旨、取扱説明書には「ヒーターユニット単体では使用しない。火災の原因となる」旨が記載されている。

NITEは上述のように火災の原因となるため、ヒーターユニットを床に置いたり、単体で使用したりしないよう呼びかけている。

【事例3】使用中の電気こたつの電源コードおよび周辺を焼損する火災が発生した

電気こたつの電源コードをやぐら脚部で固定しなかったため、電源コードがテーブル中央付近のコード固定部から垂れ下がる状態となり、使用者が電源コードを踏むなどしてコードに過度の外力が加わって半断線となったことで異常発熱し、出火に至ったものと考えられる。なお、取扱説明書には「電源コードを必ず2カ所で固定する。こたつに出入りする際に電源コードに足を引っかけるなどして断線・火災等の原因となる」旨、記載されている。

NITEによると、電気こたつの電源コードを固定せずに使用すると、コードに負荷がかかり、断線やショートを引き起こし、火災や感電の原因になるという。必ず取扱説明書にしたがって固定するよう注意している。