03

Aug

NAS向けSSD「WD Red SN700 NVMe SSD」でQNAP NASを強化! 「何に効く?」「キャッシュ?階層化?」「オーバープロビジョニングは?」

NASを「HDD+SSD」構成にすることで「アクセス速度」と「内部処理」が高速化

 SSDの高性能化と低価格化が進んだ今、NASでもSSD採用の動きが活発化している。

 これまで、オールフラッシュやSSDキャッシュ、階層化ストレージと言えば、エンタープライズ用途がほとんどだったが、最近では4ベイクラスの中小規模向けNASや家庭用の2ベイNASであっても、SSDを利用することが可能となりつつある。

NAS向けSSD「WD Red SN700 NVMe SSD」でQNAP NASを強化! 「何に効く?」「キャッシュ?階層化?」「オーバープロビジョニングは?」

 NASでSSDを利用するメリットは、現状、大きく分けて2種類がある。1つはネットワーク経由でのアクセス速度の向上だ。HDDよりも高速なSSDをキャッシュなどに利用することで、よく使うファイルや仮想環境でのストレージ利用時のアクセスを高速化することができる。

 もう1つは、内部処理の高速化だ。現状、NASは単なるデータの保管庫としてだけでなく、仮想化やデータ分析など、さまざまな処理を担うサーバーとしての利用価値も高まりつつある。

NASでSSDを利用するメリット。キャッシュや階層型ストレージとして利用することで、ネットワーク経由でのアクセスのほか、内部処理の速度向上に貢献する

 中でもSSDの効果を体験しやすいのが画像関連の機能だろう。NASを写真の保存先などに使っている人も多いと思うが、NASは単に画像を保存するだけでなく、保存した写真のサムネイルを自動生成したり、AIで分類したりする機能を備えている。

 こうした処理のため、内部的にストレージへアクセスする場合、HDDではランダムアクセスがボトルネックになり、NAS全体の処理速度低下につながる可能性があるが、SSDをキャッシュなどに活用することで、高速な処理を実現できる。

 今やNASは、データを保管するだけでなく、そのデータを活用するためのプラットフォームになりつつあるだけに、SSDによる高速化が、快適さを決めるカギになりつつあるわけだ。