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"捨てるを減らす"家電レンタルサービス「Rentio」が取り組むSDGs - 36万人のユーザーと「循環型モデル」を実現

「Rentio」公式サイト

そういった、「本当に自分が必要としている商品かどうか確認してから買いたい」「購入して所有するよりも必要なときだけレンタルして使いたい」というニーズの高まりに伴い、Rentioは2015年のサービス開始以来、レンタル製品のラインナップや利用方法を拡大しながらユーザー数を増やしてきたと言います。

昨年からのコロナ禍でも順調な成長を見せており、2021年5月には新規注文数が前年同月比で約2.6倍、リピート率は年間33%以上に。その成長の背景には、外出自粛に伴い実店舗でのタッチアップの機会が減ったことで「自宅でゆっくり試したい」という需要が生まれたことがあるようです。また、先行き不安な経済情勢から「購入前にまずは試してみて慎重に見極めたい」「レンタルで済むものはレンタルで済ませたい」といったニーズの高まりもあると同社は分析しています。

「捨てるを減らす」RentioのSDGsへの取り組み

近年、持続可能な未来のために様々な企業が取り組むSDGs。Rentioの場合、そのサービス自体が「循環型社会」の取り組みに繋がっていると言えます。

通常、不要になった家電はリサイクルもしくは廃棄することになりますが、Rentioではユーザーから返却された製品を点検し、リユースに回しています。捨てずにメンテナンスした回数は45万回近く、リユースしてきた製品は4万4000点以上。年間のべ36万人のユーザーとともに「捨てるを減らす」使い方を実現しているそう。

レンタル~返却~リユースの「循環型モデル」

Rentioでは「レンタル~返却~リユース」のサイクルを繰り返すことにより、ひとつの製品が多くのユーザーに利用されています。またこのサイクルをより長く繰り返せるよう、各製品ごとに最適な方法で点検やメンテナンスの実施も。多くの製品は社内のスタッフでメンテンナンスを行っており、自社で直せない故障があった場合も廃棄するのではなく、メーカーや専門業者と連携して修理を行っていると言います。

買って所有する従来の消費モデルでは、買った人がその製品を必要としなくなった時点で廃棄されてしまうことが多いもの。しかしRentioでは、「買って使えなかったら/使い終わったら捨てる」ではなく、ひとつの製品を必要なときにレンタルして複数のユーザーのあいだで循環させることで、サステナブルな消費社会の実現を目指しています。

資源を無駄にしない「環境資源への配慮」

「家電やカメラなどを買ったもののあまり使わなかった」「買ってみたけど自分には合わなかった」というもったいない経験をもつ人は少なくないもの。必要な製品を必要なときにレンタルし、購入前に自分に合った製品かどうかを試すことができれば、「もったいない買い物」が減るだけでなく、ひとつの製品で多くのユーザーのニーズを満たすことができるでしょう。

Rentioは、サービスを通して家電製品の分野で「シェアリング」の選択肢を普及させることにより、中長期的に過剰な生産を適正量に抑え、廃棄量の軽減や環境資源の保護につなげたいと期待を寄せています。

また、レンタル品の配送時には、製品にフィットした独自の配送箱を使うことで輸送時の体積を削減する取り組みも実施。輸送時の体積を削減することは輸送効率アップにつながり、この取り組みを通して、2トントラック換算で年間31台分もの輸送効率の向上を達成したことも発表しています。

36万人のユーザーと「捨てるを減らす」使い方を実現

Rentioのサービスを利用しているユーザーからは、「必要な間だけレンタルすることで資源が守られる」「お金や資源を無駄にすることがなく、自分に向いている機器を確認することができて嬉しい」といった声も寄せられているそう。

「必要なものを必要なときに」レンタルできるRentioのサービスは、ユーザーから見ればムダな出費やメンテナンスの手間・保管場所の削減に、社会から見れば限られた資源の有効活用や環境保護にもつながっています。

持続可能な社会に向けた取り組みは、企業だけでなく、日々の生活のなかでできることもあるでしょう。家電の選び方や買い方は様々な方法がありますが、Rentioの提供するレンタルサービスは、サステナブルな選択肢のひとつかもしれません。