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リサイクル品に“落とし穴”発火事故相次ぐ

Nippon News Network(NNN)

リサイクル品に“落とし穴”発火事故相次ぐ

リサイクル品をフリマアプリなどで売り買いする人が増えていますが、ある“落とし穴”が指摘されています。リコールの対象になっていることなどに気づかず売り買いして、電化製品から発火する事故が相次いでいるといいます。◇日に日に寒くなる中、都内のリサイクルショップでよく売れているのが、電気ストーブなどの冬物家電です。客「これちょっとつくかどうか試したい」店員「ただいま電源用意しますね」リサイクル品のため、製品がちゃんと動くかチェックして購入します。買い物客「なんだかんだいったって、もちろん安いし」なんといっても安さが魅力だというリサイクル家電。コロナ禍で、おうち時間が長くなったことで店で扱う量が増えたといいます。ハードオフ武蔵小山パルム店・藤村香織店長「コロナとかあってから家の片付け、お客様がするにあたって、(店への)持ち込みが増えたり、その影響でいろんな商品、ラインアップも増えたので」◇ただ、リサイクル品だからこその落とし穴もあります。NITE(=製品評価技術基盤機構)が公開した実験映像では、モバイルバッテリーを充電していた次の瞬間、突然発火しました。さらに、爆発音とともに燃え始めました。実は、このモバイルバッテリーはリコールの対象品です。気づかずに使い続けると、発火の危険があるのです。さらに、実験映像の洗濯機は徐々に煙が出始め、最終的には火の手が上がりました。メーカーが適正としている使用期間を超えた洗濯機で、見た目に問題がなくても、中の部品が劣化し、発火したのです。NITEによりますと、リサイクル品の事故は去年までの5年間に321件あり、中には死亡したケースも10件含まれているといいます。こうした事故を防ぐため、ハードオフ武蔵小山パルム店では。ハードオフ武蔵小山パルム店・藤村香織店長「年式を確認します。そしてPSEマーク、こちら安全マークなのですが、ついているので大丈夫です」いつ製造されたかの確認や動作確認をします。さらに、リコール対象ではないか調べた上で販売しているといいます。そして、コロナ禍で利用者が拡大したフリマサイトなど、消費者同士がインターネット上で行う取引について、ハードオフ・藤村店長は「前の持ち主が改造していないか、個人間のやりとりでしたら、そういうことを聞いておくのもベストかなと」と話します。また、フリマサイトやオークションサイトの事業者らは、利用者に対し、リコール商品の情報提供や新品以外のモバイルバッテリーの出品を禁止しています。また、危険な商品の出品は削除するなど対応をとっているということです。NITEは、中古品を購入する際は製品の情報を十分確認するよう注意を呼びかけています。

最終更新:日本テレビ系(NNN)