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Feb

プロ監修! お風呂の掃除やカビ対策におすすめの洗剤&グッズ11選。重曹やクエン酸も

お風呂といえば、1日の疲れや汚れを取り除き、身体をリフレッシュさせてくれる最高の空間ですが、家の中で最も汚れやすい場所の一つ。カビや菌が繁殖しやすい場所でもあり、日々のメンテナンスが欠かせません。

そこで今回は、ブリッジブック ハウスクリーニングの高橋武大さんと榎本祐輝さんにお風呂掃除のコツやカビ対策についてお話をうかがいました。お風呂掃除専用の洗剤やグッズのほか、重曹やクエン酸の活用法についてもご紹介します。

榎本祐輝さん(左)&高橋武大さん(右)小学校からの幼馴染2人で「ブリッジブック ハウスクリーニング」を開業。20代ならではの熱意と体力が強みで、あいさつやマナー、丁寧さを心がけ仕事や家事、育児に頑張る家庭を応援。「人や環境に優しい掃除グッズで汚れをしっかり落とす」がモットー。

■ 目次

汚れやカビを予防! プロも実践する対策とは?

お風呂汚れは8種類! 必要な洗剤は?

【早見表】8つの掃除エリアとおすすめ掃除グッズ

お風呂掃除やカビ対策に必要な洗剤やグッズ11選

知っておきたい、重曹やクエン酸の活用術とは?

お風呂掃除5つのNG! プロがアドバイス

汚れやカビを予防! プロも実践する対策とは?

お風呂には、石鹸カスや水アカ、皮脂汚れやカビ、床に発生する、通称「ピンク汚れ」と呼ばれる菌の一種による汚れまであります。

風通しが悪く、湿度や温度が高くなりがちなお風呂。掃除をしない時間が長ければ長いほど汚れの種類も増え、掃除が大変に。そうならないためには日々のお手入れが大切です。まず、プロも実践するおすすめの予防対策2つご紹介します。

お風呂上がりに浴室全体をシャワーで流し、気になるところはスポンジなどで擦り、後はスクイジーや吸水性の高いマイクロファイバークロスなどを使い、水気を拭き取りましょう。広範囲のため少し面倒かもしれませんが、それが後々の掃除を簡単にする一番の近道です。

特にカビやぬめりが発生しやすい排水口やシャンプー台などの場所は、日々のお手入れを欠かさないことがおすすめです。

カビは50℃以上の熱に数秒さらされるだけで死滅します。週に1回、60℃の熱湯で気になる場所にシャワーを5秒程度注げば、タイルやパッキン表面のカビに効果的。内部にまでカビが伸びているなと思う場所には、20秒ほど熱湯をあててください。

後で詳しく解説しますが、お風呂上がりに浴室を水でシャワーするのはカビ対策としては逆効果なのでご注意を。

お風呂汚れは8種類! 必要な洗剤は?

Image: Shutterstock

普段、浴室で目にしている汚れの種類と原因を理解すれば、掃除のコツと予防対策が分かるようになります。まずは、洗剤の種類を先に理解しましょう。

洗剤の種類は大きく分けて3つです。「アルカリ性・弱アルカリ性」「中性」「酸性・弱酸性」にはそれぞれ得意とする汚れのタイプがあります。

掃除の基本は汚れを「中和」させ、落としやすくすること。酸性の汚れを中和させるのが得意なのは「アルカリ性」の洗剤で、逆にアルカリ性の汚れに強いのは「酸性」の洗剤。

簡単な汚れであれば、アルカリ性・酸性、どちらの汚れも中和してくれるのが、食器用洗剤に代表される「中性」洗剤です。どの3つに属するかは、商品の裏面で確認することができます。

浴室に発生する代表的な8つの汚れと必要な洗剤についてまとめました。簡単な汚れであればどの汚れもウタマロクリーナーのような中性洗剤で落ちますが、それで落ちない場合は、下記に記載した洗剤を使いましょう。・1~4

汚れの種類どんな汚れ?必要な洗剤
1石鹸カス体や髪を洗う時に使用する石鹸やシャンプーが、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの金属成分と反応するとできるのが、“白っぽい”見た目の石鹸カス。一方で、体の皮脂汚れがシャンプーや石鹸の油脂成分と反応してできるのが、黒っぽい見た目の石鹸カス。酸性洗剤、クエン酸など
アルカリ性洗剤、重曹・セスキ炭酸ソーダなど
2水アカ水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどが固まるとできるのが水アカで、お風呂の蛇口まわりや鏡などで良く見かけるものです。時間が経つと落としにくくなるため、日常的なお手入れがおすすめです。酸性洗剤、クエン酸など
3湯アカ湯アカは触るとざらざらとしているのが特徴で、浴槽の中に発生しやすい汚れの一つです。アルカリ性洗剤 、重曹・セスキ炭酸ソーダ
4ピンク汚れ床や排水口、シャンプー台でピンクになった汚れを見たことはありませんか? 通称「ピンク汚れ」と呼ばれる汚れは、“ロドトルラ”という酵母菌の一種。繁殖力が高いため、放っておくと広がっていくやっかいな汚れです。アルカリ性塩素系漂白剤、カビキラー、カビハイター、重曹

・5~8

5皮脂汚れ体や頭皮から出る皮脂が床や浴槽、排水口や壁に付着してできる汚れです。体から下へ流れて行く汚れなので、人より高い位置には付きにくいのも特徴。アルカリ性洗剤、重曹・セスキ炭酸ソーダなど
6黒カビ家の中で最もカビが発生しやすい場所の一つがお風呂。湿度と温度が高く、水滴や皮脂、アカといったカビが繁殖しやすい条件が揃っているのがその理由。アルカリ性塩素系漂白剤、カビキラー、カビハイター
7髪の毛人の髪の毛は1日あたり平均で60本以上が抜けると言われていて、その多くは洗髪時に集中しています。ステンレスやペーパータイプのキャッチャーを利用している人も多いでしょう。石鹸カスや皮脂と混ざるとヘドロのようなぬめりが発生し、悪臭の原因にも。こまめに取り除くことが大切ですが、ぬめりが発生したらアルカリ性洗剤で掃除しましょう。アルカリ性洗剤、重曹・セスキ炭酸ソーダ
8ほこりお風呂ドアの通気口やサッシに溜まりやすいのがほこりです。ほこりが溜まると、せっかく換気扇を回しても効果が半減するので、取り除くようにしましょう。ブラシなどで取り除く

【早見表】8つの掃除エリアとおすすめ掃除グッズ

次に、浴室を8つの掃除エリアに分け、発生しやすい汚れと必要な洗剤や掃除グッズを解説します。

何よりもまず換気を徹底すること。窓を開け、24時間態勢で換気扇を回すところから始めましょう。掃除するときは、浴室全体を水で軽く流して浴槽を掃除、壁や床をスポンジでこすり、最後に排水口を掃除しましょう。

ここまではお風呂の汚れの種類や掃除のコツについてご紹介しました。

前述した通り、毎日のお手入れにはスクイジーや吸収性の高いタオルなどで水気を拭き取れば大丈夫ですが、それとは別に「週1回」「月1回」「半年に1回」などしっかりした掃除が必要になります。

場所別に発生しやすい汚れとしっかりお掃除をした方がいい頻度、おすすめの洗剤を一覧にしました。

・1~4

汚れの場所汚れの種類しっかりお掃除代表的なおすすめ掃除グッズ
1浴槽/フタ石鹸カス、水アカ、湯アカ、皮脂汚れ、カビ週1回・ウタマロクリーナー、クエン酸、重曹、セスキなど・スポンジ
2床/壁/ドアカビ、石鹸カス、水アカ、湯アカ、ピンク汚れ、ほこり週1回・ウタマロクリーナー、クエン酸、重曹、セスキ、カビハイターなど・スポンジ、ブラシ
3椅子や桶/シャンプー台石鹸カス、皮脂汚れ、カビ、ピンク汚れ週1回・ウタマロクリーナー、重曹、セスキ、カビハイターなど・スポンジ
4水アカ週1回・クエン酸・ダイヤモンドうろこ取り

・5~8

5排水口髪の毛、皮脂汚れ、石鹸カス、カビ月1回・カビハイター、ウタマロ クリーナー、重曹、セスキ・スポンジ
6天井/換気扇カビ、ほこり月1回~3か月に1回・ウタマロ クリーナー・フロア用ワイパー、バスボンくん、ブラシ、掃除機
7追い焚き配管湯アカ、皮脂汚れ、ピンク汚れ年に1回・ウタマロクリーナー、重曹、セスキ、カビハイター、スクラビングバブル、風呂釜洗浄剤ジャバ など
8浴室全体カビ半年に1回・防カビくん煙剤など
汚れの種類:石鹸カス、水アカ、湯アカ、皮脂汚れ、黒カビ

掃除のコツ:浴槽や浴槽のフタには、気がつけば水アカやカビなどによる黒ずみが付いていたり、黒カビが繁殖していたりした経験があるでしょう。

そうならないためにも、週1回はウタマロクリーナーなどの中性洗剤とスポンジで掃除するのが◎。中性洗剤で落ちない汚れには、弱アルカリ性洗剤のセスキ炭酸ソーダや重曹を使って洗い落としましょう。黒カビには、アルカリ性塩素系漂白剤がおすすめです。

汚れの種類:黒カビ、石鹸カス、水アカ、ピンク汚れ、ほこり

掃除のコツ:お風呂の床や壁、ドアは、水アカやぬめりが付着しやすく、カビも発生しやすい場所です。簡単な汚れならウタマロクリーナーで床をブラシで掃除し、それでも汚れが落ちない場合は、セスキ炭酸ソーダや重曹をクエン酸を使いましょう。

壁やドアは、クエン酸スプレーで汚れを落とします。ガンコな汚れは、重曹などの研磨作用のあるものを使いことで綺麗になります。ドアはクエン酸スプレーでレールやパッキンなどの掃除もお忘れなく。

汚れの種類:石鹸カス、皮脂汚れ、カビ、ピンク汚れ

掃除のコツ:椅子や桶には皮脂汚れや石鹸カス、水アカがこびりついたり、酷い場合はカビがびっしり付着してしまうことも。

中性洗剤とスポンジで洗い落とせますが、特に椅子は入り組んだ形をしているので、重曹やオキシクリーンを使った浸け置き洗いがおすすめ。シャンプー台も同様で、特にシャンプーやコンディショナーのボトルの下はぬめりが溜まりやすいので要注意。

汚れの種類:水アカ

掃除のコツ:鏡に付着した白いうろこのような水アカは、頑固でなかなか落ちにくい汚れです。

プロ監修! お風呂の掃除やカビ対策におすすめの洗剤&グッズ11選。重曹やクエン酸も

その原因となっているのは水道水に含まれるカルシウムやケイ素、マグネシウムなどのミネラル成分で、これらはクエン酸のような、酸性の洗剤を使うと一気に落としやすくなります。しかし、曇り止め加工(親水加工)された鏡は傷がついてしまう可能性があるので注意が必要です。

ウロコ取り専用のアイテムを使うのもおすすめです。

汚れの種類:髪の毛、皮脂汚れ、石鹸カス、黒カビ

掃除のコツ:人の髪の毛は1日あたり平均で約68本が抜けると言われており、その多くは洗髪時に集中します。排水口に溜まった髪の毛はそのほかの汚れも付着しやすく、これを放置していると排水口は汚れるばかり。

ヘアキャッチャーを設置するのがベストですが、ヘアキャッチャーもこまめに掃除しましょう。排水口にぬめりや詰まりが見られたときは、カビキラーや排水口用のカビハイター、パイプクリーナーで綺麗に清掃するのが◎。また、石鹸カスには重曹やセスキ炭酸ソーダが効果的です。

汚れの種類:黒カビ、ほこり

掃除のコツ:お風呂の天井や換気扇は掃除しにくい場所ですが、放置しておくとカビも生まれやすく、ほこりもどんどん溜まってしまいます。

天井はフロアワイパーに浴室用中性洗剤をつけ、汚れ部分に押し付けるようにして拭き取ります。最後はシャワーか水拭きをし、乾いたシートで水気を拭き取ってください。換気扇はフィルターの汚れを掃除機で吸った後に中性洗剤で洗い、カバーは水拭きで綺麗にしましょう。

汚れの種類:湯アカ、皮脂、雑菌

掃除のコツ:追い焚き配管は、お湯に浮いたアカやその他の汚れまで配管内へ吸い込んでいるので、徐々に汚れが付着していきます。年に1回は掃除をしましょう。

まず循環口のフィルターを外し、循環口の上までお湯を張ります。そして、お湯にジャバなどの過炭酸ナトリウムを溶かし、追い焚きをして配管内に行き渡らせます。1時間ほど浸け置きしたらお湯を抜き、再度追い焚きをして綺麗にゆすいでください。大腸菌群やブドウ球菌などの雑菌を除菌することができます。

汚れの種類:黒カビ

掃除のコツ:一度、カビが発生するときれいに取り切るのは大変です。上記に解説した日頃のお手入れの他、年に1回、黒カビの発生を防止するために、防カビくん煙剤を使用しましょう。

お風呂掃除やカビ対策に必要な洗剤やグッズ11選

次は、実際にお風呂掃除をするにあたって用意しておきたいグッズや洗剤10選を「お風呂掃除全般に使える基本的なグッズ」「お風呂掃除に欠かせない洗剤・クリーナー」「日々のお手入れにおすすめのお風呂汚れ予防グッズ」に分類してご紹介。

リストにはありませんが、塩素系漂白剤を使用する際は、マスクの着用も忘れずに。

用途お風呂掃除全般

お風呂の掃除をするときは、強力な洗剤を使うことも多いので、敏感肌の方は特にグローブの着用が必要です。中でも厚手の手袋が◎。

「バストイレ用グローブM MarigoldM」は表面加工がしてあるため漂白剤やカビ取り剤にも強く、生地も厚めで耐久性の高い素材を採用。手首部分を5cmほど折り曲げて着用すると、垂れてくる水の侵入も防止できるのでおすすめです。

使用場所 お風呂掃除全般

「スリーエムジャパンスコッチ・ブライト」は、両面が不織布の3層タイプだから洗いやすく、特殊研磨粒子が使われているので傷もつきにくいのが特徴です。

持ちもよく経済的。ラックやタオルバーに掛けられる加工もしてあるので、水気を切りやすく、乾かしやすいのも◎置き場所に困らないのは嬉しいです。抗菌加工も施されているので、常に清潔を保てるのもポイントです。

使用場所 壁や天井、天井と壁の角など

フサフサな毛が特徴的な「ユニット バスボンくん」は水だけで、網目状の繊維が汚れやぬめりを落としてくれるお役立ちアイテム。73cmまで伸びる伸縮タイプなので、手が届かない天井も、ものの5分であっという間に清掃することができます。

中性洗剤を使えば洗浄力もアップ。乾きも早く抗菌加工がされているので、お風呂掃除にぴったりのアイテムです。

【試してみた】届きにくい天井の掃除もこれでらくらく!

写真左:実際にユニット バスボンくんを試してみると、ヘッド部分のフサフサ具合に驚きます。手が届きにくい天井や換気扇部分にも、バスボンくんのフサフサな毛先が届いているのがわかります。バスボンくんが乾いた状態でほこりを取り除き、次に濡らして状態で仕上げるのがおすすめです。写真右:柔らかくても一本一本がしっかりした作り。メッシュ構造になっている排水口や窓を開閉する凹凸部分など、形状が複雑でも繊維がしっかりあたり汚れを落としてくれます。

掃除場所 鏡

浴室内の鏡に付いたうろこがひどく、曇って使いずらい状態になっている方も多いのでは。そこでおすすめなのが「ダイヤモンドパッドS」。誰でも簡単に鏡のうろこを落とせるアイテムとして人気で、うろこのついている箇所を水に濡らしながらこするだけ。

軽いうろこなら5分~10分でピカピカになります。汚れが強い場合はクエン酸水を染み込ませたキッチンペーパーを鏡に貼り、3時間ほど放置した後にダイヤモンドパッドでこすってください。

クエン酸水の作り方!水100mlに対し小さじ1/2のクエン酸を混ぜる。洗剤の種類 中性洗剤掃除場所浴室全体

とにかく洗浄力が高く、とても頼りになる中性洗剤の「ウタマロクリーナー」。一家に一本あると、とても重宝します。主にアミノ酸系洗浄成分が働き、しつこい水アカや湯アカ、手アカなどもしっかり落としてくれます。

しかも生分解性が高く、環境にも優しいのが◎。油汚れにも強いため、ガスコンロまわりの汚れにも効果的。いろんな場面で活躍する万能クリーナーです。

洗剤の種類 弱アルカリ性(酸素系漂白剤)掃除場所床、浴槽、椅子などの小物

酸性の汚れを落とすのが得意な酸素系漂白剤「オキシクリーン」。「オキシ漬け」が有名で、中性洗剤では落ちない床や浴槽の汚れ、椅子や桶などを一度に浸け置きすれば、汚れを落としやすくしてくれます。

オキシ漬けの方法

浴槽・フタ・桶・椅子など

【試してみた】

写真左:入浴後の残り湯にオキシクリーンを付属スプーン10杯投入。

写真右:浴槽のフタ、椅子、桶を投入。このまま5時間ほど放置してみると……。酷い汚れではなかったものの、スポンジでこすらなくても、シャワーで流すだけで浴槽も備品もツヤツヤ、ピカピカになりました!

洗剤の種類アルカリ性(塩素系漂白剤)掃除場所 浴室全体

塩素系洗剤の「強力 カビハイター」はお風呂のしつこい黒カビ掃除に効果的です。塩素系洗浄剤は強力なため、使用する際は必ずゴム手袋の着用と、換気をした状態で使用しましょう。また、有害ガスが発生するため、酸性の洗剤と併用はNGです。

【試してみた】たわし、高圧洗浄機でも全滅ダメだった黒カビを除去!

写真左:歯ブラシやたわし、高圧洗浄機などでも落ちなかった浴室ドアの頑固な黒カビ。諦めかけていたところ「強力 カビハイター」をシュッシュッと吹きかけて放置してみました。

塩素の臭いが強いのでマスク着用。換気扇を付けたまま放置すること40分。

写真右:完全に汚れが落ちたわけではないものの、吹きかけただけでこの効果はすごい!!水洗いする前に汚れが流れ落ちていました。

しつこいカビは同じ工程を繰り返すのがおすすめということなので、また後日トライしてみます。

使用場所 シャンプー台

お風呂を汚さないようにするためには、大前提として物を置かないことが大切です。物を置かないよう工夫するだけで、お掃除がグッと楽になります。

シャンプーボトルの底に水が溜まると水アカが発生したり、シャンプーやコンディショナーから垂れたものが石鹸カスになったりすることで、ぬめりも蓄積します。風呂場の壁に設置できるボトルフックを使うことで、ボトルとお風呂の接触ポイントが激減。それだけで汚れ防止に効果抜群です。

掃除場所 浴室全体

お風呂に入った後は、浴室に水を残さないことが大切です。お風呂に入った後に壁や浴槽の水を切るだけでも、汚れの付き方は段違いに変わります。

スクイジーはタオルや雑巾のようにいちいち絞る必要がなく、簡単に水を切ることが可能。サイズもコンパクトで、引っ掛け穴のあるタイプを選べば、置く場所に悩む必要もなくおすすめです。

掃除場所 浴室全体

洗車用として販売されている「マイクロファイバークロス」ですが、お風呂掃除にももってこいです。髪の毛の100分の1以下という細さの繊維が、汚れも水分もどんどん取り込むため、雑巾よりも吸水性と速乾性に優れています。

頑固な汚れじゃない限り、洗剤なしでも水アカ、湯アカ掃除が可能。浴室の蛇口まわりもこれ1枚で、ピカピカになりますよ。お風呂上がりに浴室の壁や床の水気を拭き取れば、汚れやぬめりの防止になります。

使用場所 排水口

排水口の部分にたまる髪の毛や皮脂汚れなどが浴室のニオイの原因になります。浴室内のニオイ対策には、排水口にたまった髪の毛などをこまめに捨てることが大切。

ダイソーのヘアキャッチャーは、髪の毛や細かなゴミが水流とともにくるくると集まる構造になっていて、ボールのような形でまとまってくれるから取り除くのもとても簡単。集まった髪の毛はそのままゴミ箱に捨てるだけなので、シートタイプや布タイプのものよりかなり使い勝手にも優れています。

使用場所 清掃後の浴室全体

「ルック おふろの防カビくん煙剤」は、一年に一回、浴室のカビ防止のためにおすすめのお掃除アイテム。除菌成分「銀イオン」の煙が浴室の隅々にまで行き渡り、カビをまとめて除菌。カビ発生の原因ごと取り除いてくれるので、掃除の手間も軽減してくれます。

継続的に使い続けることで、銀イオンの防カビ効果がますます高まり、簡単な掃除だけで清潔な状態を保てるようになっていきます。おもちゃやボディタオルなどの小物も一緒に防カビできて◎。使用方法もとても簡単ですよ。

知っておきたい、重曹やクエン酸の活用術とは?

自然由来のクリーナーとして知られる重曹、セスキ炭酸ソーダ、クエン酸もお風呂掃除におすすめです。

重曹は、皮脂汚れや黒い石鹸カス、湯アカ、ピンク汚れに効果的で、いずれも環境に優しい成分なので、気軽に使えるのもポイントです。

重曹をスポンジに付けて、床や排水口まわり、シャンプーなどのボトルや石鹸置きなどの裏を掃除したり、浴槽の残り湯に、椅子や洗面器、浴槽のフタなどの備品をつけ置きすると、一気に汚れが取れるのでおすすめです。

重曹は大理石や塗装面(うるし、ニスなどを含む)、アルミ製品には使用しないようにしましょう。

酸性洗剤であるクエン酸は、アルカリ性の汚れである水アカや白っぽい石鹸カスに効き目を発揮します。

クエン酸は水に溶かして使うのがおすすめで、配合は水100mlに対し小さじ1を混ぜ、水アカ汚れにスプレー。キッチンペーパーなどにクエン酸水を含ませて、貼るようにして20分ほど放置するのがおすすめです。

鏡なら、その後にスポンジやダイヤモンドパッドで軽くこすればピカピカに。クエン酸は理石や天然木、コンクリート、鉄や銅など錆びやすい金属への使用は厳禁です。

お風呂掃除5つのNG! プロがアドバイス

Image: Shutterstock

「風呂上がりは浴室に水をかけたほうが良い」と言われることもありますが、実はカビにとって逆効果。カビが発生する原因は湿気です。お湯の方が蒸発し湿気になりにくいうえ殺菌効果もあるため、カビ予防に効果的です。週に一度、浴室全体に60℃以上のシャワーを注ぎましょう。ぬめり防止にもなります。

お風呂掃除は腰から下が大切だと言われています。天井や壁の上部は掃除の頻度は低めでもいいですが、浴槽や排水口、シャンプー台など、腰より低い場所の清掃もしっかり行いましょう。ただし、汚れは上から下に落ちてくるので、清掃は上から下の順番がおすすめ。

換気を良くしておくことが、浴室をきれいに保つための一歩です。24時間、換気扇を回すのが一番おすすめです。

お風呂掃除で気をつけたいのが、浴室への「傷」。傷は見た目以外にも、汚れが付着しやすくなったり、カビの原因になったりしてしまいます。壁やシャンプー台は傷が入りやすく、硬いスポンジでこすると傷だらけになる可能性も。

洗剤にも注意が必要で、例えば酸性洗剤とアルカリ性洗剤を混ぜると有毒なガスが発生することは有名です。「まぜるな危険」と書かれている洗剤は混ぜないこと。また、カビ取り剤など塩素系の洗剤を使用する際は換気とマスクの着用を忘れずに。

いかがでしたか。浴室といっても、場所によって掃除方法や使用する洗剤は実にさまざまです。日頃からの簡単なお手入れに加え、定期的に洗剤を使った掃除を心がけ、一年中、清潔な環境を維持するようにしましょう。

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