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“恋の修学旅行”が“ただの修学旅行”になってしまったワケとは……『今日好き。花梨編』3話

11月22日よりABEMAにて放送中の恋愛番組『今日、好きになりました。花梨編』。現役高校生たちが2泊3日の修学旅行に飛び出し、運命の恋人を見つける同番組には、時に甘酸っぱく、思わず胸がキュンとするような青春と恋模様が溢れんばかりに詰まっている。【写真】『花梨編』参加メンバー一覧 以下より、12月6日公開の第3話から見どころを読み解いていく。細かなネタバレもあるためご注意いただきたい。<あさとの“朝飯前”な弾き語りも虚しく……。> ゆな(水戸由菜)との“朝デート”で、ライバルのいさ(北本要世)からまたしてもリードを奪ったまやと(中里真哉斗)。その流れで、今度はみみ(黒沢実未)からのコールをキャッチし、この朝だけで2回目の2ショットに。モテ男に暇はない。みみにとって、まやとは気になる相手の一人。それでも、彼の瞳に映るのは、自分以外の別の誰か。彼の言葉からそんな状況を察し、攻め手を探しあぐねる。みみの健気な想いが、その眼差しや両手でついた頬杖の行き場のなさに表れていた。 そして『花梨編』で待望といえる、“ギター侍”こと、あさと(小野朝郷)の弾き語りが始まった。前日のリクエスト通り、もえ(佐藤萌)への気合と深夜練は準備万端。その期待にしっかりと応えた。だが、もえはどうしても、あさとの直前に自身の誘いで2ショットをしていた、れん(岡田蓮)の存在を引きずっている様子。彼との会話こそあまり盛り上がっていたようには見えなかったが。とはいえ、あさとがここで語った通り、自身に好意を寄せるらん(八瀬尾蘭)に興味がないとすると、らん → あさと → もえ → れんという、半数のメンバーを泥沼へと引きずりこむ歪な魔法陣が完成してしまう。<ビーチフラッグ対決を制したのは?> この日の午後のグループ別行動に向けて、男子陣のゲームが開幕。対決内容はシンプルに、ビーチフラッグ。上位2名が、気になる女子と2人きりで水族館、またはマングローブでの半日デートを楽しめるというものだ。ただし、指名された女子はその誘いを断ることもできるという。 1ゲーム目。他の追随を許さなかったれんが、さらりと1位を獲得。もえを指名し、水族館デートの権利を勝ち取った。彼女なら、自分以外の男子にはなびかないと信じていたはずのあさと。不覚にも苦い表情を隠しきれない。 2ゲーム目。こちらはスライディング間際の熱戦を制して、まやとのマングローブ行きが決定。相手は言うまでもなく、ゆな。またしても勝利の女神が振り向かなかったいさ。この旅の一大チャンスを逃したあたり、ゆなとの“復縁計画”もゲームセットか。言い方は悪いが、ここから半日を呆然と潰すしかなくなったわけだ。そんな状況下だからこそ、彼がどう動くのかも気になるところだが……。 そして、いさを含む残りのメンバーは、貸切クルージングでマリンスポーツを楽しむことに。とはいいつつ、あさとを慕うらん以外にとって、ここからは恋に発展しない、“ただの修学旅行”の時間が流れるようである。 番組史上でも指折りに、グループ分けの明暗がくっきりと分かれた今回。逆に考えれば、2日目昼の時点でここまで意中の相手の人数を絞りきれているケースも珍しい。とても、昨日まで継続・新規の2組に別れて行動していたと思えないほどだ。ここには、継続メンバーが多いことである程度、それぞれの事前知識を備えられていることも影響しているのかもしれない。あまりわかりやすいシーンはないものの、『花梨編』の恋は意外にもハイペースで進んでいるのだろうか。<れんの“伏線回収”的な2ショット> 水族館デートの終わり際。ここまでサスペンス映画のように張られた2つの伏線を、れんが一気に回収する。 ひとつめの伏線回収は、もえが彼との半日デートを振り返った際の「大人しいと思ってたけど、意外と喋るよね」という言葉に始まる。この日の朝の2ショットのような人見知り期間を経て、あの時間がここからのギャップを生むための“フリ”だったとも言わんばかりに、自然と素の人柄を見せ始めたというれん。そして、その事実に素直に喜ぶもえ。比べてしまい申し訳ないが、あさとの弾き語りを浴びた時よりも表情がときめいている。 もうひとつは、彼がどこからともなく持ってきたサッカーボールにその答えが。実は、サッカーが得意だというれんに対して、もえはこの日の朝、いつか一緒にやってみたいと話していたのだ。なんたる実現までの早さ。しかも、この後のミニゲームで勝ったご褒美に、れんはもえに“とあるプレゼント”を手渡すのだった。 彼が用意した紙袋にはなんと……サメとイルカをモチーフにした派手なデザインのマスク。それに、色違いでお揃いのフード付きスポーツタオルが。うん、なんだろう、まったくキュンキュンしない。でも、本人も自覚していた通り、このサッカー男子全開なセンスのなさは、逆にセンスがある。もえもこの旅でいちばんの爆笑を見せていた。この半日でぐっと距離を縮めた2人。さぁ、あさととみみは、どうする? れんの“本領発揮”に並んで、らんは貸切クルージングでの移動中、あさとに“これから好きになってもらう”と恋の次回予告を。かれん(崎代夏怜)もこの日の午前中、まやととの共同作業時に彼を意識していると伝えるなど、新規メンバーのよさも続々と顔を出してきた。第4話で見事な“伏線回収”をするのは、はたして誰になるのか。

一条皓太

 “恋の修学旅行”が“ただの修学旅行”になってしまったワケとは……『今日好き。花梨編』3話