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ヤマルーブシリーズを使って白化した樹脂パーツなどを艶々リフレッシュ〈外装お手入れケミカル×5選〉

ヤマハ車の純正液体パーツ(エンジンオイルや冷却水等)として名高い「ヤマルーブ」は、メンテナンス系のケミカル類も豊富にラインナップ。もちろんヤマハ以外の車両でもまったく問題なく使えるケミカルとして、外国車オーナーからも厚い信頼を獲得している。本記事では、白化した樹脂パーツを蘇らせる樹脂光沢復活剤をはじめ、おすすめしたい5アイテムを紹介する。

●取材協力:ワイズギア

樹脂光沢復活剤:”濃い”シリコンで深い光沢を長期間持続

スクーターや小排気量車のフェンダーやエアクリーナーボックスは、塗装せずに成型時の樹脂色のまま用いられることが多く、経年劣化で白化するといかにも安っぽく見えてしまう。この「スーパープラスチック光沢復活剤」の主成分はシリコンオイルだが、市販のシリコンスプレーよりも濃度が高い印象で、黒々とした艶に仕上がる。塗装ではないので時間経過とともに効果は薄れるが、テカりすぎない半ツヤ感が上質な印象だ。

使い方は簡単。汚れや油分を落とした後に、5〜10cm離してペイントのようにスプレーする。ムラなく塗ってそのまま乾燥させると、冒頭写真右側のような黒々とした仕上がりになる。これなら納得。ムラが出てしまったらウエスで拭き伸ばすと良い。

黒い樹脂パーツの白化は、どのメーカーの車両でも同じように訪れる悲しい劣化現象。メーカーの垣根を越えて、日常のメンテナンスに使いたい。

【ヤマルーブ スーパープラスチック光沢復活剤】塗装面用のスプレーワックスと異なり、白化した無塗装の黒樹脂部品の艶を出すことに特化した製品。シリコン自体が滑るので、ブレーキやタイヤに掛からないように注意すること。●価格:2145円(500ml) [写真タップで拡大]

樹脂にトナーを加えて成型した無塗装フェンダーは、艶がなくなるとワックスやコンパウンドでは回復しにくいことがある。この光沢復活剤でかなり状態は良くなるが、黒樹脂施工時に比べるとベトベト感が出やすい。それを抑えるには塗布量の調整が必要だ。 [写真タップで拡大]

ガラス系コーティング:深い光沢と高い撥水性を両立

有機ケイ素化合物による高密度ガラス被膜により深い光沢と高い撥水性を両立。スプレータイプで誰でも簡単に施工できるガラス系コーティング剤だ。硬いガラス被膜は汚れが付きにくく撥水性が高いため、水滴が乾燥して出る輪ジミも起こりにくい。余計な傷をつけないよう使用前には洗車しておこう。

【ヤマルーブ ガラス系コーティング(泡タイプ)】「いかにも塗ってます」という演出感がなく塗膜自体に深い光沢が出るのがコーティング剤の特長。ワックスに比べて耐久性が高く、繰り返し施工することで被膜が強くなる。●価格:3080円(180ml) [写真タップで拡大]

使用前に缶をよく振り、薄く均一にスプレーして付属のクロスで塗り広げる。泡のウェット感がなくなるとクロスがスムーズに滑るようになる。面積が狭い場所に施工する場合はクロスにスプレーしてから塗る。 [写真タップで拡大]

ヤマルーブシリーズを使って白化した樹脂パーツなどを艶々リフレッシュ〈外装お手入れケミカル×5選〉

スーパーバイクワックス:磨き好きのワックス派にはこちら

磨き好きの中にはワックス派とコーティング派がいて、それぞれが絶妙に棲み分けている。ワックスは艶が大げさで油分が紫外線で劣化しやすいという意見もあるが、現在の技術なら耐候性の良いワックスも十分に実現可能だ。この「スーパーバイクワックス」は、撥水性が良い上に水アカなどの汚れも落とせるため、普段の洗車時にも気兼ねなく使えるのが魅力だ。

【ヤマルーブ スーパーバイクワックス】強力な光沢被膜を形成するという点がワックスの特長で、艶を強調したいユーザーにおすすめ。写真は500ml入りで、これとは別に小容量の180ml入りもある。●価格:2090円(500ml)/990円(180ml)[写真タップで拡大]

ガラス系コーティングに比べるとスプレーの泡の粘度が高い印象で、こってり感がある。塗ったまま放置するとシミや色ムラの原因になるので、速やかに拭き取ること。 [写真タップで拡大]

マットカラー専用クリーナー:メンテナンスの難しいマットカラーには専用品を

マットカラーはオシャレで個性的だが、メンテナンスが難しい。洗車用シャンプー程度なら問題ないが、しつこい汚れを強めに擦るとツヤが出てしまい、コンパウンドなどもってのほか。そんな時に頼りになるのが、この「マットカラー専用クリーナー」だ。汚れ落としと撥水性を兼ね備えた上で、跳ねたチェーンルブも油染みを残さず洗浄できる。

【ヤマルーブ マットカラー専用クリーナー】“クリーナー”と言ってもパーツクリーナーのように揮発性が高いわけではなく、浸透潤滑剤のような油分を感じさせる手触りが独特。写真は容量200mlで、これとは別にコンパクトな67mlタイプ(専用クロス付き)もある。●価格:2585円(200ml)/1870円(67ml)[写真タップで拡大]

CT125ハンターカブのマットフレスコブラウン色は、その名の通り外装がマット塗装されている。クリーナーをスプレーすると濡れたような状態が続くので、汚れに浸透させてから拭き取ると良い。手や指の脂でシミが付いたマット塗装のヘルメットのメンテナンスにも最適。 [写真タップで拡大]

ヘルメットシールド用ケミカルセット:安全に乗るためには視界を良好に!

ヘルメットのシールドに虫や油分が付着すると、視界が悪くなるだけでなく集中力も低下する。雨天走行時のギラギラや、冬や梅雨時にシールド内面がくもるのも煩わしい。しつこい汚れを落とす「クリーナー」/表面に撥水被膜を作る「撥水剤」/内面のくもりを防ぐ「くもり止め」の3点セットを使えば、シールドはいつでもピカピカで快適だ。

【ヘルメット用ケミカルセット(3本セット)】3種類のケミカルを20mlのプッシュュボトルに入れた携帯用メンテアイテム。ツーリングで長距離を走行した晩に、ホテルやキャンプ場でシールドを手入れしておけば、翌日も快適に走行できる。●価格:2200円 [写真タップで拡大]

バイクの美しさにこだわるのならヘルメットやウェアにも気を配りたい。シールドは中性洗剤で洗うときれいになるが、撥水剤とくもり止めを塗布すればさらに快適だ。 [写真タップで拡大]

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※この記事はバイクいじりの専門誌『モトメカニック』に掲載したものを加筆修正したものです。最新の雑誌は書店もしくは下記サイトにてお買い求めください。

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