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エンジンルームの洗浄方法は?頻度や注意点についても解説 | 車検や修理の情報満載グーネットピット

エンジン関連パーツ交換 [2021.12.27 UP]

エンジンルームの洗浄方法は?頻度や注意点についても解説

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ボディやホイールなど車の外側を洗車する方はいたとしても、エンジンルームまで洗浄している方は少ないでしょう。ボディに覆われてはいますが、エンジンルームにも汚れは蓄積します。

とはいえ、エンジンルームはエンジンや電装系などが詰まっており、「下手に洗浄すると壊れてしまうのでは?」と心配になるかもしれません。たしかに、正しい洗浄の手順を知らないとトラブルを引き起こす可能性はあります。

そこで今回は、エンジンルームの洗浄方法を紹介していきます。洗浄すべき頻度や注意点についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

この記事の目次

エンジンルーム洗浄のタイミングはオイル交換と一緒に

エンジンルーム洗浄のタイミングは、オイル交換のタイミングが一つの目安になります。

エンジンオイルの交換タイミングは車種にもよりますが、一般的には走行距離5,000kmに1回、もしくは半年に1回が目安です。そのタイミングでエンジンルームをチェックして、汚れが気になるようなら洗浄するとよいでしょう。

エンジンルームには、エンジン関係の部品だけではなくブレーキ関連のパーツやバッテリーなども組み込まれています。例えば、バッテリー液のチェックなど、エンジンルームから確認すべき項目は多数あります。

エンジンルームが汚れていると、液量などがうまく確認できないでしょう。エンジンルームの洗浄は単純に見栄えが良くなるだけでなく、トラブルの早期発見にも役立つのです。

エンジンルーム内で確認すべき項目として、例えば以下のようなものがあります。

エンジンルームの洗浄で注意したいこと

エンジンルームには、さまざまなパーツが複雑に組み込まれており、電装系は特に繊細です。万が一故障すると高額な修理費用がかかる可能性が高いので、洗浄の前に注意すべきポイントを確認しておきましょう。

バッテリーやヒューズボックスなど、エンジンルームには電装系のパーツも多く組み込まれています。雨でも走行できるよう設計されているので、少し水に触れたぐらいですぐ壊れることはありませんが、可能な限り防水すべきです。

また、ビニールで覆うなどの防水処理をしたとしても、ボディの洗車のように水をバシャバシャとかけてはいけません。基本的に「水濡れ厳禁」のつもりで作業しましょう。

基本的には水濡れ厳禁ですが、汚れがひどい場合など状況によっては洗剤を水で洗い流すこともあります。その場合は、水分をしっかりと拭き取って乾燥させてください。

水分が残ったまま置いておくと、エンジンルーム内にサビやカビが発生する原因になります。

走行中のエンジンは熱を持つので、稼働直後は熱を十分に冷ましてからエンジンルームにアクセスしてください。

また、冷却ファンやドライブベルトなどに手を巻き込まれる危険性があるので、ファンなどが停止しているか(エンジンが確実に停止しているか)を作業前に必ず確認しましょう。

洗浄作業を進めていくと、細かいところの汚れも気になってしまうことがあります。ついつい完璧に洗浄したくなりますが、無理をしないことが大切です。

・狭いところに無理に手を突っ込んで配線を抜いてしまった・狭い隙間に工具を落としてしまい取れなくなってしまった・無理な体勢が原因で怪我をした

無理をするとこういったことが起こりかねないので、洗浄は無理のない範囲で行ないましょう。

エンジンルーム洗浄のおすすめ道具5つ

ボディやホイールのように、水をジャバジャバとかけられないエンジンルーム洗浄ですが、以下の道具があれば効率的に作業を進められます。エアコンプレッサー以外は比較的簡単に入手できるものなので、事前に用意しておきましょう。

エンジンルームの汚れは、油汚れや砂ボコリが多いです。なかなかしつこい汚れですが、エンジンクリーナーを使って汚れを浮かすことで落としやすくなります。

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エンジンクリーナーは水で洗い流す必要があるので、電装系の防水処理は忘れずに行ないましょう。軽い汚れであれば、水洗い不要な専用の拭き取りシートで代用するのもおすすめです。

エンジン周りは入り組んだ形状をしているので、ブラシで汚れをかき出すと効率的に洗浄できます。使い古しの歯ブラシでも良いのですが、磨く範囲が狭くて大変なので「竹ブラシ」などを用意すると便利です。

竹ブラシはサイズが数種類あるので、狭いところ用、広いところ用などと使い分けるとより作業しやすいでしょう。ブラシがダメになってしまうため、使うときは力を入れすぎないように注意してください。

タオルやぞうきんなどは、ブラッシング後の汚れを拭き取るために使います。使い古しのTシャツなどでも問題ありません。エンジンルーム内のパーツを傷付けないよう、できればやわらかい生地のものをおすすめします。

コーティング剤は必須アイテムではありませんが、新しい汚れの付着を予防する効果があるので用意して損はありません。また、ツヤが出るのでエンジンがさらに美しく仕上がります。

コーティング剤は、パーツに直接吹きかけるとムラになるので、布に吹き付けて拭き上げましょう。

商品によっては、汚れ落としも兼ねているタイプもあります。軽い汚れであれば、砂やホコリを落として布にスプレーして拭き上げるだけでOKです。手軽にエンジンルームを洗浄したい方におすすめします。

エアコンプレッサーがあると、ゴミやホコリを簡単に吹き飛ばすことができます。入り組んだところも簡単にきれいにでき、水気を飛ばすこともできる便利アイテムです。

ただし、高価なうえに場所をとるので、エンジンルーム洗浄のためだけにわざわざ用意する必要はありません。エアコンプレッサーがなくても、十分にエンジンルーム洗浄は行なえます。

すでに自宅にエアコンプレッサーがある方は、利用してみてはいかがでしょうか。

エンジンルームを自分で洗浄する手順

道具が準備できたら、以下の手順でエンジンルームを洗浄していきましょう。

1.ボンネットを開ける2.エンジンが確実に停止しているかを確認(稼働直後は温度も確認)3.バッテリーやヒューズボックスなど、電装系をビニールなどで防水処理する4.エンジンクリーナーを吹き付けて汚れを浮かせる5.ブラシやタオルを駆使して汚れを取り除く6.少量の水をかける、水拭きするなどして残ったエンジンクリーナーを拭き取る7.水気を拭き取り乾燥させる8.仕上げにコーティングを施す9.アイドリングさせてエンジンの熱で残った水分を乾かす

上記はエンジンクリーナーを使った手順ですが、専用の拭き取りシートを使う場合は、防水処理や水拭きといった工程が不要です。

エンジンルームの洗浄は業者依頼もおすすめ

正しい手順で行なえば、自分でもエンジンルームの洗浄は可能ですが、電装系のトラブルが不安な方は業者へ依頼するのもおすすめです。業者であれば、自分だけでは落としきれない細かな汚れにも対応してもらえます。

なお、エンジンルーム洗浄を行なっている業者や特徴、目安料金は、以下のとおりです。

ディーラーでのエンジンルーム洗浄は、クオリティの高さが特徴となります。専用のクリーナーやコーティングを使ったハイレベルな施工が魅力です。コーティングにより、劣化しやすいプラスチックやゴム類などの保護も行ないます。

・施工料金の目安:5,000円~

洗車や車内清掃を請け負っているガソリンスタンドでは、エンジンルーム洗浄も行なっていることがほとんどです。施工内容とコストは、ちょうどディーラーとカー用品店の中間といえるでしょう。

・施工料金の目安:~5,000円

カー用品店でのエンジンルーム洗浄は、基本的に水を使わない拭き取りシートでの施工となります。「簡易的で良いのでコストを抑えたい」という方におすすめです。

・施工料金の目安=500円~

エンジンルーム洗浄を請け負っている業者をお探しであれば、「グーネットピット」をご活用ください。作業実績の一覧もありますので、どういったクリーニングを実施しているかもご確認いただけます。

https://www.goo-net.com/pit/

まとめ

エンジンルームはボディに覆われているため、あまり汚れないイメージがあるかもしれませんが、よく観察すると思っている以上に汚れているものです。洗車ほどの頻度で洗浄する必要はありませんが、オイル交換のタイミングを目安に洗浄することをおすすめします。

エンジンルーム洗浄の際は、電装系に水がかからないよう注意が必要です。不安な方は、拭き取りシートのみで作業するか、業者依頼することをおすすめします。

エンジンルームがきれいだと単に見栄えが良いというだけでなく、ブレーキフルードの残量やバッテリー液のチェックもしやすくなります。気持ち良く点検を行なうためにも、定期的な洗浄を心がけていきましょう。

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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