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2LDKの平屋の広さはどのくらい? おすすめの間取りやかかる費用の相場を紹介

2LDKの平屋の広さはどれくらい?

平屋は2階がない分構造上の壁の制約も少なく、大きな窓を設けた間取りをつくりやすいことが特徴です。階段がないので室内の移動がしやすく、2階建ての住宅よりも開放感が得られます。

中川さんによると、2LDKの平屋は「できるだけコンパクトに暮らしたい」「将来は夫婦ふたりでのんびり過ごしたい」という方に向いているそう。「2LDKの平屋はリビングダイニングキッチンの近くに個室も水回りもあるので、動線が短くて暮らしやすく、家族の距離感が近いのが特徴です」(中川さん)

リビングダイニングキッチンと個室の関係性が近い2LDKの平屋なら、お互いの存在を感じながら安心して過ごせます。

2LDK平屋の具体的な延床面積について、2021年3月末時点でLIFULL HOME’Sに掲載されている事例を調べると、15坪~30坪となっています。これは、国土交通省が推奨している誘導居住面積水準(理想とされる住宅の面積)を当てはめて考えると、家族3人ほどが快適に暮らせる広さに該当します。

以下は、2LDKの平屋に住む家族構成と部屋の使い方をイメージしたものです。

この記事では、上記3つのケースを想定しながら、おすすめの間取りや費用などについて紹介していきます。

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2LDKの平屋におすすめの間取りは?

2LDKの平屋でもライフスタイルに応じて適した間取りや配置があります。間取りを考える際のポイントと、家族構成から考えたおすすめの間取りについて紹介します。

2LDKの平屋の場合、廊下が少なく、水回りがLDKに隣接することが多くなります。そのため、トイレの位置に注意が必要です。LDKとトイレの間には廊下を挟むようにするなど、音やニオイが気にならない工夫をすることもひとつのポイントです。

また、中川さんによると、平屋で気をつけたいのが収納スペースの確保だそう。

「大きな荷物などを収納するスペースを確保することがポイントです。階段下収納がないため、スーツケースや季節外家電等の置き場をあらかじめ考えたうえで間取りを決めましょう。玄関まわりの収納や、掃除道具置き場もしっかり確保することが大切です」(中川さん)

それでは、2LDKの平屋のおすすめ間取りについて、具体的な間取りからポイントを紹介します。

土地面積:約47坪、建物面積:約19坪の間取り例

上記の間取りは、共働き夫婦2人+子ども(小学生)におすすめの間取りです。主要採光面が南の間取りで広々としたリビングダイニングキッチンと、コンパクトな洋室2部屋が特徴です。リビングダイニングに近接した玄関なので家族の顔が見えやすく、家族で過ごす時間が長いLDKは、日当たりのよい南側に設けられています。

 2LDKの平屋の広さはどのくらい? おすすめの間取りやかかる費用の相場を紹介

「平屋で気をつけたいのが、洗濯物を干す場所です。外に干すこともできますが、リビングや道路から洗濯物が見えてしまうため、室内干しも可能な広めの洗面所を確保し、衣類乾燥機を設置するのもよいでしょう」と中川さん。

土地面積:約46坪、建物面積:約22坪の間取り例

上記の間取りは、新婚夫婦で「将来子どもが2人ほしい」という方におすすめの間取りで、広々とした主寝室が特徴です。

「暮らし方に応じてリフォームして部屋を分割することも可能なので、部屋の数だけではなく広さや使い勝手を考えて間取りを考えるとよいと思います」と中川さん。

平屋は収納スペースが足りなくなることもありますが、この間取りのようにロフトスペースがあれば万が一荷物が増えても収納として活用できます。

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2LDKの平屋のメリット・デメリットは?

生活がしやすい2LDKの平屋ですが、メリットとデメリットについてもあらかじめ理解しておきましょう。

メリット

ワンフロアで生活動線が短いため、掃除がしやすく生活しやすいことが2LDKの平屋の最大のメリットです。また、家族同士の距離が近く感じられるため、小さな子どもや年配の方でも安心して過ごせるでしょう。

「2階の重さがかからない分、耐震上有利です。構造上の壁の制約も少ないため、大きな窓を設けやすくなります。また、階段がないため、その分スペースを有効に使えるでしょう」(中川さん)

デメリットとしては以下の点が挙げられます。

デメリット

LDKに隣接して個室が配置されている場合、玄関やトイレなどに行く際にLDKを通らなければいけない点や、お互いの生活音が気になる点に関しては、プライバシーを確保したい人にとっては、デメリットと感じるでしょう。LDKは日当たりのよい場所に設けることがほとんどですが、その分、他の部屋の日当たりが悪くなることもあります。日当たりのよい庭に洗濯物を干すと、LDKからの視界に入りやすくなるでしょう。

「平屋は道路が近いと外から丸見えになるため、狭い敷地には向いていません。平屋の場合は空き巣被害を避けるためにシャッターや面格子を設けたり、防犯ガラスを利用したり、ホームセキュリティーを利用するなどして、しっかりと防犯対策をすることをおすすめします」(中川さん)

そのほかに気をつけたいのが、家を建てる土地周辺の災害リスクです。過去に浸水被害が起きている地域には、平屋は向いていません。

「どうしても平屋を建てたい場合は基礎を高くするという方法もありますが、どれくらいの浸水被害の可能性があるのか、土地選びの際に必ずハザードマップを確認しておきましょう」(中川さん)

2LDKの平屋を建てるのにかかる費用の相場とは?

2LDKの平屋の費用相場ですが、平屋は基礎の面積や屋根面積が2階建て住宅よりも広くなるため、同じ面積で2階建て住宅を建てるよりも割高になります。

これまで紹介してきた共働き夫婦2人+子ども(小学生1人)が住む2LDKの平屋で、延床面積が20~30坪、坪単価を60万円と想定した場合、合計1,200万~1,800万円程度が建築本体費用の目安となります。

坪単価はハウスメーカーによって計算方法が異なり、建築本体価格だけでなく、それ以外に外構などの別途費用や諸経費なども発生します。

見積書や標準仕様の価格を確認してから、ハウスメーカーを選ぶことも大切です。「建築費用がいくらかかるかは面積だけではなく、建材や設備のグレードによっても変わります。平屋の住宅を建てるうえでの優先順位を家族で話し合い、自分たちの暮らしと予算に合う間取りの家をつくりましょう」(中川さん)

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まとめ

2LDKの平屋はコンパクトな暮らしをしたい方にぴったりです。ワンフロアで短い動線がメリットではありますが、収納スペース、防犯対策、洗濯物を干す場所などに意識して間取りを考えるようにしましょう。

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