01

Jan

ニセ通販サイト、被害相次ぐ 検索やSNSから誘導

アイリスオーヤマ(画像左)とBRUNO(右)の公式通販サイトを装った偽サイト

インターネット通販の偽サイトによる詐欺的な被害が相次いでいる。 検索キーワードに関連した広告を掲載する「リスティング広告」を利用して公式サイトより上位に表示されるケースもあり、消費者庁が注意を呼び掛けている。【図解】フィッシング報告件数の推移(2021年3月) 国民生活センターなどによると、偽サイトに関する相談は昨年4月~今年2月に1万1374件(速報値)寄せられ、増加傾向。インターネット交流サイト(SNS)から偽の百貨店サイトに誘導したり、ブランドや商品名を検索すると結果の上位に表示されるようにし、誤認させたりする手口が多いという。 消費者庁は今月9日、生活用品や家電を販売する「アイリスオーヤマ」と「BRUNO(ブルーノ)」の公式通販サイトを装った計40サイトを公表し、消費者安全法に基づき注意喚起した。 これらの偽サイトは本物に酷似したブランドロゴや商品の画像を使い、「全品50%OFF」などと大幅な値引きをうたっていた。クレジットカード決済しか選択できず、購入しても商品は届かない。冷蔵庫と掃除機、電子レンジの3点で計12万9800円を支払った事例もあった。海外サーバーを使っており、運営実態は不明だという。 同庁の担当者は「新年度に向けて新しい生活を始める人が多く、購買意欲が高まる。『公式』と表示した偽サイトも存在するので、公式のURLであるかどうか確認してほしい」と話している。

 ニセ通販サイト、被害相次ぐ 検索やSNSから誘導