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小さなルンバでプログラミング学習「Root」の低価格シンプル機が登場

アイロボットジャパンは、シンプルな機能に特化したプログラミング学習向けロボット「Root rt0」を7月8日に発売する。価格は24,800円。販売は、アイロボット公式オンラインストアとiRobot Education認定販売代理店で行なう。教育機関だけでなく、個人でも購入できる。

ロボット掃除機ルンバをモチーフとしたRootは、同社が注力しているSTEM(Science、Technology、Engineering、Mathematics)教育に活用できるプログラミングロボット。無料の専用アプリでプログラミングすることで、走る、光る、描く、音を奏でることができ、2月の発売後約4カ月で34都道府県の小学校にて導入されている。

現場の教師からは「プログラミングが身近に感じられるようになった」などの声があった一方で、第1弾モデル「Root rt1」の29,800円という価格に関して「予算取りが厳しい」「生徒1人に1台のRootを導入するのはハードルが高い」との意見もあったという。

そこで、一部機能を省いてシンプルな機能に特化したモデルをRootのラインナップに追加。新しいRoot rt0は、従来のRoot rt1に搭載されている天板ホワイトボード、イレイサー、カラーセンサー、段差センサー、マグネットを省き、機能をシンプルにすることで従来より5,000円低価格化。教師がRoot rt1を使ってホワイトボード上でデモンストレーションを行ない、生徒はRoot rt0で学ぶといった使い方もできるようになった。

小さなルンバでプログラミング学習「Root」の低価格シンプル機が登場

使用するプログラミング言語は、Appleが開発しiOSなどで使われているSwift。ブロックをつなげるような簡単な方法から、本格的なコーディングコマンド/構文の打ち込みまで、レベルに合わせた学習が選べる。

なお、rt1でプログラミングした内容をrtで動かす場合、rt0に搭載しない機能を用いたコマンドは自動でスキップされるため、rt0に合わせて書き換える必要はないという。

Root rt0のセット内容

本体サイズは13.4×14.9×4.5cm(幅×奥行き×高さ)、重量は約0.49kg。最大稼働時間は5時間で、バッテリー充電時間は3時間。

付属品は、USB充電ケーブル、折り畳み式ホワイトボード、デコレーションシール、ホワイトボードマーカー1本、拭き取りクロス。

rt1とrt0で共通のアクセサリーも発売。ブロック玩具を盤面に装着してRootを楽しくデコれるという「Root Brick Top」は1,980円、「交換パーツキット」は3,480円でいずれも7月8日発売。Root本体と付属品をまとめられる「Rootキャリーバッグ」は6,980円で今夏以降に発売予定。

Root Brick TopRootをデコれる交換パーツキットRootキャリーバッグ

アイロボットジャパンは今後、さらに多くの小学校への導入のほか、中学/高校/大学やプログラミングスクールなども視野に営業展開を進める。また、東京都教育委員会指導のもと運営されている体験型英語学習施設「Tokyo Global Gateway」でのプログラミング授業にRootの採用が決定。秋からの授業開始に向け、英語でプログラミングを学ぶカリキュラムが開発されているという。