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Feb

炒飯にハンバーガー…北京五輪話題の「ロボット飯」実食レビュー!

フライドポテトを揚げるロボットを監視し、出来上がったものを客に渡す役割のスタッフ。人との接触を減らすのが目的では……?

本誌特派記者(35)が北京に到着して5日が経った。今回の北京冬季五輪では「バブル方式」が採用されているため、メディア関係者もホテルや競技場などの外に出ることはできない。必然的に食事もバブル内でしかできないのだが、そんななか、大きくもてはやされているのが「ロボット飯」だ。【写真】チャーハンロボ降臨…!「ロボット飯」とは、五輪のメディアセンター内の食堂で、機械が調理してくれる、あるいは自動で運んでくれる食事のこと。各メディアで報じられている、機械が鍋をふるい、それが天井から降りてくる「ロボットチャーハン」の動画をご覧になった方も多いだろう。だが、同時に多くの人が「これ本当に美味しいの……?」と思ったはずだ。今回、本誌記者がそんなロボット飯を実食して、勝手にレビューさせて頂こうと思う。◆第一食 意外と悪くない?「ロボットチャーハン」まず最初に代表格の「ロボットチャーハン」を注文してみた。価格は40元。日本円で大体720円ほどだ。レジで料金を支払うと、席をすでに取っているか聞かれ、取っていない場合は席を指定される。

 炒飯にハンバーガー…北京五輪話題の「ロボット飯」実食レビュー!

注文すると、ここでチャーハンが作られる

15分ほど待っていると、天井に張り巡らされた透明なレーンを通って、チャーハンを乗せたルンバのような機械がやってくる。その後、クレーンのような機械でチャーハンをのせたお盆が降りてくる仕組みだ。

これがロボットチャーハン。量はそんなに多くない

さっそく食べてみた。一口食べた正直な感想は「悪くない」というものだった。具は卵以外に、コーン、ニンジン、グリーンピースなどの野菜が入っていて、どれも思ったよりシャキシャキしている。なにより長ネギが想像よりみずみずしくて美味しかった。だが、米はパラっとしているというよりはパサパサしていると言ったほうが近い。味付けは塩コショウで、全体的に少し油っぽく感じた。悪くはないが、もう一度食べたいかと言われると、ちょっとためらってしまう味だった。◆第二食 これはオススメできない「ロボット排骨飯」甘辛く煮付けた骨付き肉をご飯の上にのせた、いわゆる「排骨飯」に近いロボット飯もある。こちらは機械の中にすでにできあがった大量の排骨飯が並べられており、受け付けをすると、ロボットが運んでくれるというもの。レジで注文すると、QRコードつきのレシートが渡される。それを機械の前まで持っていき、スキャンをすると提供してくれる。しかし、機械の前には人間の係員がいて、客のQRコードを受け取って、スキャンの代行をする。感染対策として、少しでも人と人との接触を減らすという目的なのに、これではあまり意味がないのではと感じた。