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Feb

「初代レガシィ」「ランチア」「RX-7」が全開アタック! セントラルラリー「ヒストリックカークラス」が昭和世代に突き刺さりまくりだった

■セントラルラリーでヒストリックカーを対象にしたクラスも併催された

■ランチア037ラリーやフォード・エスコートなどの名車がタイムアタックを行なった

■国産車もサバンナRX-7やトヨタ・セリカ、スバル・レガシィなどの昭和車が参戦

カテゴリー2にヒストリックカーが集結

2022年のラリージャパンのテストイベントとして、11月12〜14日、愛知県および岐阜県で開催された国際格式ラリー「セントラルラリー」には、FIAおよびASNの公認車両、JAF規定モデルを対象にした“カテゴリー1”とヒストリックカーを対象にした“カテゴリー2”といったように、ふたつのカテゴリーを同時に開催。

カテゴリー1は1600ccを超える4WD車両および3000ccを超える2WD車両を対象にしたR1、1600〜3000cc以下の2WD車両を対象にしたR2、1600cc以下の車両を対象にしたR3と3つのクラスが設定された。R1クラスにトヨタGRヤリスを駆る勝田範彦、スバルWRXを駆る新井大輝、シュコダ・ファビアR5を駆る福永修、R2クラスにトヨタGT86 CS-R3を駆るヘイキ・コバライネンなど、全日本ラリー選手権のトップランカーが参戦していた。

※写真は全日本ラリー選手権第4戦 久万高原ラリーのGRヤリス

「初代レガシィ」「ランチア」「RX-7」が全開アタック! セントラルラリー「ヒストリックカークラス」が昭和世代に突き刺さりまくりだった

その一方で、ヒストリックカーを対象にしたカテゴリー2にも数多くのマシンが集結しており、スペシャルステージやサービスパークに訪れたファンを楽しませていた。

なかでもファンの注目を集めていたのが星野茂のランチア037ラリーで、グループBの名車が日本のステージで迫力ある走りを披露。アッティリオ・ベッテガがドライブしたマルティニカラーで、ラリーファンには憧れの1台と言えるだろう。

また、畑山健一郎がドライビングしたランチア・デルタはグループA時代の名車で、細見寛、新谷永、入川秀人らが投入したフォード・エスコートも心地よいサウンドを披露していた。なかでも、細見のエスコートはロスマンズカラーで、見た目にも美しい仕上がりだ。

国産”昭和車”の参戦にエントラントも大興奮

そのほか、斉藤糧三のポルシェ930、石田貴之のポルシェ911、千北幾麿のポルシェ911カレラも注目を集めたマシンで、山添明はワーゲン・ポルシェの愛称で親しまれているポルシェ914を投入。

金子卓三のロータス・エラン、高木多佳雄のライレー・エランもなかなかレアなマシンで、氣谷忍が投入したローバー・ミニクーパー、藤田雅巳が投入したアルファロメオ・ジュリアのリズミカルな走りも印象的だった。

以上、インポートカーを中心に紹介してきたが、セントラルラリーのカテゴリー2には”名車”と謳われる国産モデルも数多く参戦していた。国江仙詞が投入したマツダ・サバンナRX7を筆頭に、中村公一が日産バイオレット、河合寿也がトヨタ・セリカを投入。

残念ながら藤本幸弘のトヨタMR2はレグ1で早々にリタイアしたものの、船木良のグループA仕様のスバル・レガシィがスイーパーとして締めくくっていた。

ヒストリックカーの多くが日本で言えば”昭和車”となることから、車種によってはエキゾーストも爆音で、排ガスも懐かしい香りが漂うなど、エコカーが当たり前の現在ではなかなか拝めないマシンばかりである。

しかも、旧型車のツーリングと違って、エントラントは激しいタイムアタックに挑んでいたことから、時にテールスライドを披露するなど、そのアクションは迫力満点で、ラリーファンにとっては勝田のGRヤリス、新井大輝のスバルWRX、福永のファビアR5以上に彼らのヒストリックカーにエキサイトしたに違いない。

現時点では2022年のラリージャパンにおいてヒストリックカークラスの設定については発表されていないものの、海外のWRCでは多くのラウンドでヒストリックカーラリーも併催されているだけに、2022年のラリージャパンでも同カテゴリーの開催に期待したい。

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