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東北大発ElevationSpace、3,000万円をプレシード調達——ISSに代わる宇宙環境利用プラットフォーム開発

国際宇宙ステーション(ISS)に代わる宇宙環境利用プラットフォームを開発する ElevationSpace は13日、プレシードラウンドで3,000万円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、MAKOTO キャピタル、中島田鉄工所、日ノ樹、エンライズコーポレーション、鈴木健吾氏(ユーグレナ執行役員)、丸幸弘氏(リバネス グループ CEO)、坂本達夫氏(Smartly.io 日本事業責任者)、高野秀敏氏(キープレイヤーズ CEO)。補助金を含めた同社の累積調達額は4,000万円に達した。

ElevationSpace は、東北大学で宇宙ロボット研究を行う、吉田・桒原(くわはら)研究室でこれまで開発してきた10基以上の小型人工衛星の技術をもとに、2021年2月に設立されたスタートアップだ。ElevationSpace は小型人工衛星内での宇宙実験や製造を可能とする、小型宇宙利用・回収プラットフォーム「ELS-R」を開発している。

東北大発ElevationSpace、3,000万円をプレシード調達——ISSに代わる宇宙環境利用プラットフォーム開発

ISS は、2000年の本格利用開始からこれまで、基礎科学的な実験から創薬などの産業利用まで幅広く利用されてきたが、構造寿命などの関係から2024年以降の ISS の運用は未定で、運用終了後には宇宙利用を行う場所が無くなると考えられている。ELS-R はこの ISS に代わる宇宙環境を提供する。

ElevationSpace では今回の資金調達を受け、2023年の打上げを目指して現在開発している技術実証機「ELS-R100」の開発を加速し、世界有数の技術である「大気圏再突入技術(大気圏で燃え尽きず、地球に帰還させる技術)」の獲得を目指すとしている。

via PR TIMES

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