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May

引越し完全マニュアル|引越しの段取りを大解説【チェックリスト付き】

  • 引越し会社の選び方
  • 事前に知っておきたい!引越し費用の相場は?
  • 引越し会社からの見積りのもらい方
  • 引越し前に準備しておくべきこと
  • 引越し前に行なっておくべき手続き
  • 引越し前日にやっておきたいこと
  • 引越し当日にやるべきこと
  • 引越し後にやっておかなければならないこと
  • 引越しに関する疑問にお答えします!
  • 引越しマニュアルまとめ
  • 長い人生、時に訪れる大イベント「引越し」。

    多くの方が人生に何度も経験する引越しですが、その作業手続きの煩雑さはかなりのものです。毎回疲れて切ってしまう方も少なくないのではないでしょうか。

    少しでも引越しが楽になるよう、今回は、そんな引越しを時系列にプロセス化して解説します。

    引越しの見積りから引越し会社の選定、引越し手順の前後当日、住民票等の公的な手続き、電気・ガス・水道のインフラ変更、お子さまの学校編入手続き、自動車関連の登録変更など、それぞれの場面で必要な物や登録変更期限などもご紹介。引越しにまつわる「完全マニュアル」としてご活用ください。

    【完全保存版】引越し手続きチェックリストをダウンロード

    まずは漏れなくスムーズに引越しの手続きを進めてもらうため、チェックリストをご用意しました。以下よりダウンロードしてみて下さい。

    引越し手続きチェックリスト(PDF版)のダウンロードはこちら

    引越し手続きチェックリスト(Excel版)のダウンロードはこちら

    引越しが決まったらまずやるべきことは?引越しの計画の立て方について

    引越しをスムーズに進めるにあたって重要なのが、事前に計画を立てて、その計画に沿って準備を進めていくことです。まずは計画の立て方について説明していきます。

    いつから入居可能なのかによって引越しの段取りが変わってきます。「自分が引越ししたい日」を考えるだけでなく、「最短でいつから入居可能か」を知ることで、引越し会社と自分とのスケジュール調整にも幅が持て、安い料金での引越しに繋がる場合もあります。

    ただし無駄に家賃を支払ってしまっては本末転倒です。家賃発生が月単位精算のみなのか、半月精算や日割精算に対応可能なのかなど、家賃の諸条件と共に最短の入居可能日を把握してください。

    入居可能日を確認したら、次は引越し先にて事前準備をしましょう。具体的には「新居の間取りや荷物の搬入経路」を把握します。

    新居の管理会社などから間取りや収納寸法、平面図など、できる範囲の情報を取り寄せましょう。そして可能な場合は、下見を行なうように調整してください。下見をすることで、正確な搬入経路や収納サイズ、家具のレイアウトイメージなどができます。

    ベッドや大型家電、家具を運び入れるだけでなく、配置したり配線したりと様々な作業が含まれるのが引越しです。以下の経路の寸法などを確認しておきましょう。

    など。

    部屋の間取りや収納サイズなどが把握できた段階で、どこに何を配置するかをイメージしておきましょう。どうしてもサイズ的に収まらないものがある場合、この際買い換えてサイズ感を合わせるなど、この段階で見切りをつけることも重要です。

    最近では部屋の間取りを元にレイアウトをシュミレーションできるWebソフトや、スマホアプリが充実しています。windows環境がある方でしたら、『せっけい倶楽部』などはかなり高性能なフリーソフトとしてお勧めできます。スマホアプリに関しましては『Home Design 3D – Free』など、無料で利用できるものが多数出ていますので、これらを活用し楽しみながらレイアウトを組むのも良いでしょう。

    事前に家具レイアウトを組んでおくことで、運び入れた挙句捨てるなどの引越しの無駄が省けます。家具や家電を新規購入する場合は、直接新居に運んでもらうことが可能ですので、荷量を減らすことにもつながります。

    新居の設備環境に合わせて、事前に契約準備しておく必要があるものにインターネットが挙げられます。入居する物件によって既に利用環境が限定されている場合や、新規に設置しなければならない場合など様々です。

    新設の工事に関しては、回線の取りこみ工事が可能かどうかも物件管理会社や大家さんにより変わってきます。また仮に可能であっても、新規に回線を引く場合開通までに1ヶ月近くかかることもあります。

    よって、インターネットに関しては新設の可能性も加味し、引越しが確定した段階で早めに準備に当たることをお勧めします。どうしても遅れが生じる場合はモバイル回線で一時的にしのぐこともできますので、計画的に手配すると良いでしょう。

    ダンボール、梱包材を入手して、押入れの奥の使用しないものや、季節ものなどは早めにダンボールに梱包しておきましょう。必要な総ダンボール数の目安としては、大人一人あたり平均15~20個、子どもの場合で10~15個くらいとされています。

    引越し会社と契約すると、安く入手できたり無料でもらえる場合もあります。ただし引越し会社が決まる時期は一般的に2、3週間前です。このタイミングで梱包が間に合うか、あるいはそれを見越して早めに引越し会社を決めるかなども検討する必要があります。また、引越しが重なる時期は貰えなくなる可能性も高いですので、貰うことを前提に計画することはお勧めできません。

    こちらもホームセンターやネット通販で入手可能です。ただし全てをエアーキャップで包む必要もありません。新聞紙で代用できるものは代用し費用を抑えましょう。

    こちらに挙げるものはダンボール梱包の際の一般的なポイントです。これらを念頭に梱包できるものは早めに梱包するようにしましょう。

    ダンボールでの荷造りコツについて詳しくは以下の記事でご説明しています。

    引越しの必需品・ダンボール!入手方法から荷造りのポイントまで

    パソコンについては精密機器ですので、より入念に梱包する必要があります。ヤマト運輸のパソコン宅急便などは専用資材で梱包されますので安心を得られます。

    ただし、中のデータに何かあっても補償がきかない場合がほとんどですので、バックアップは必ず取っておいてください。自家用車を所有している場合は、自分で運搬するのも一つの方法です。

    ピアノなどの特殊な楽器の運搬については、別費用となり補償が効かない場合もあります。個別に専門業者を考えておいた方がもしもの場合を考えると無難かもしれません。

    ピアノの引越し時の注意点について詳しくは以下の記事でご説明しています。

    引越し時のピアノの運び方・運搬方法

    骨董品や特殊な美術品などについても補償が効かないだけでなく、引越し会社が対応してくれない場合もあります。該当の場合は、事前に専門業者を調べるようにしておきましょう。

    引越しの際の荷物の中には、引越し先に持っていく必要がないものもあるでしょう。引越しの際には、不要か否かの選別と不要な物の処分をする必要があります。

    「もしもの時のもの」を置いていると、どうしても荷物が多くなりがちです。引越しは心機一転、新しい生活の始まりです。不要なものを思い切って整理できる良い機会でもあります。「使うかもしれないもの」ではなく「生活上必要なもの」を基準に必要品と不要品の線引きをすると良いでしょう。

    ポイントは、全てを一度に仕分けようとしないことです。衣類なら衣類、本なら本の中で、カテゴリー毎に要不要を考えましょう。荷物が減るほど引越し費用はお得になりますし、新しい生活に向け心も軽やかになります。

    不要な家電や衣類が出た場合は、リサイクルショップがお得です。使用の用途が限られるものであれば、ネットオークションや知人にあげるなどを検討すると良いでしょう。

    あげることもできず売れないものについては、引越し会社に引き取ってもらうことも可能ですが、無料か有料かは依頼先により異なります。よって、引越し会社に引き取ってもらうのは引越しの当日に出てしまった不要品に留める方が無難です。引越し会社を決める前段階として、ある程度の不要品は始末する方向で考えましょう。

    自分で始末する方法としては、自治体の回収時期に合わせてゴミ出しする方法と、不要品回収業者に引き取ってもらう方法があります。回収業者の場合、自治体で処分費用が発生するものであっても無料で持って帰ってくれる場合もあります。

    いずれの場合も、早めに不要品を特定し処分法を決めておくことが無駄な出費を減らすコツになります。

    不用品の処分方法について詳しくは以下の記事でご説明しています。

    引越しの時に出てくる不用品の処分方法まとめ

    ご近所さんをまとめて食事会に誘えれば、お世話になった人たちに一度で挨拶できるので便利です。場合によって、電話やメールなども使い分けると良いでしょう。ただし、直接お会いできないことを詫びるのを忘れないようにしましょう。

    挨拶回りのための手土産品も準備しておいた方が良いでしょう。1,000円未満程度のもので、お世話になったご近所様と新しいご近所様(向こう3軒両隣分くらい)の手土産品をまとめて準備しておくと手間が省けます。

    お世話になった人への挨拶は、引越しの数日前くらいには済ませておくようにしましょう。

    お世話になった人への挨拶方法などについて詳しくは以下の記事を参考にしてみて下さい。

    意外に知らない?引越しの挨拶の常識、非常識

    引越し会社の選び方

    引越しは少しでも安く済ませたいところですが、安ければ安いほど良いというわけでもありません。大事な家財を運んでもらうのですから、できるだけ信頼できる業者に頼みたいものです。料金が安く信頼できる業者を選ぶポイントをご紹介します。

    見積り依頼時や問い合わせの際のカスタマーサービスの接客態度が親切かどうかをチェックしておきましょう。態度が横柄だったり不親切だったりする業者は、何かトラブルがあった場合に満足できる対応をしてもらえる可能性は低いと考えて契約を見合わせた方が無難です。

    訪問見積り時の業者の対応もチェックしましょう。営業担当者が時間通りに来ない、約束の時間が過ぎても連絡がないなど、基本的な社会常識に欠ける場合、その業者は選択肢から外した方が無難です。

    また「荷物が紛失したときはどうなるか」「新居の壁や廊下に傷をつけられた場合はどうなるか」など、あえて質問をしてどれだけ親身に答えてくれるかを確認しておくのもおすすめです。納得がいくまで親切に説明をしてくれるのであれば、信頼できる業者と考えて問題ないでしょう。

    引越し費用は少しでも安く済ませたいところですが、その気持ちを利用して、相場よりも大幅に安い金額を提示して契約をとろうとする業者もありますので注意が必要です。

    安くしてもらえることは嬉しいですが、実際はスタッフの人数を少なく見積もっていたり、開始時間を確定しない安いプランを設定して見積りを提示している場合があります。相場よりも大幅に安く、他社よりも安く引き受けることをばかりをアピールしてくる業者は注意しましょう。

    見積り依頼後の業者の対応も重要です。レスポンスが早い業者は何かトラブルがあった時にすぐに対応してもらえる見込みがありますが、連絡が遅い、返信がすぐに来ない業者は何においても対応が遅くなることが考えられます。見積り依頼後に連絡がなかなか来ない業者はその時点で選択肢から外した方がいいでしょう。

    訪問見積りの際に営業担当者が家具や荷物の分量をきちんとチェックしているかどうかもきちんと見ておきましょう。しっかりと確認せずにいいかげんに荷物の量を判断している業者は契約を見合わせた方がいいでしょう。

    小さすぎるトラックや、少ないスタッフの人数で見積もられてしまったり、逆に大きすぎるトラックや多すぎる人員数を設定されて金額を高く見積もられてしまうことがあります。荷物が多いはずなのにあまりに安いとき、逆に少ないはずなのに高すぎるときには、トラックの大きさ、スタッフの人数などをしっかりと見積書で確認することをおすすめします。

    最後に見積書の内容をきちんと確認することも大切です。こちらの希望に沿ったプランになっていない、営業担当者の説明と違っているなど、何かおかしいと思った場合は、契約は見合わせましょう。

    事前に知っておきたい!引越し費用の相場は?

    見積りを依頼する前に、事前に引越し料金について知っておくことが大切です。何によって料金が決まるか、相場はどれくらいなのかが分かっていれば、業者が提示する見積りが適正な料金なのか判断がしやすくなります。引越し業者に言われるがままに必要のないオプションサービスをつけて高い値段で契約をしないように気をつけましょう。

    また、見積りは数社に依頼して比較検討することをおすすめします。訪問見積りに来る営業担当者は他社の見積りについて尋ねてくることがあります。その際に他社に見積りを依頼していることを伝えると、競争意識が働いてより安心でよりお得なサービスを案内してくれます。

    引越し料金は運搬する距離、必要なトラックの大きさ(つまり荷物の量)、スタッフの人数、引越しの時期、引越しの時間帯などにより決まります。距離や荷物の量を調整するのは難しいですが、割安な時期や時間帯を選ぶことで安く済ませることができます。2〜3月の繁忙期や土日祝日を避けた平日の午後便がおすすめです。

    前述のとおり、引越し料金は引越し業者の料金設定や運搬する距離、荷物の量などにより異なりますので一概には言えませんが、通常期の単身の他県(同一地方)への引越しで平均40,000円程度、3人以上の家族の他県(同一地方)への引越しは平均80,000円程度が相場になります。引越しする人の人数が少なくなり、運搬距離が短くなると、この金額よりも数千円程度安くなり、逆に人数が増えて運搬距離が長くなり、繁忙期になると高くなります。

    引越し料金の相場の平均と最安値・最高値をシミュレーションできるサイトがありますので、調べておくことをおすすめします。目安として知っておくと見積りの際の料金交渉にも役立ちます。

    引越し会社からの見積りのもらい方

    引越し前の作業として重要になるのが、引越し会社からの見積り依頼です。これには大きく2通りの方法がありますので分けてご紹介します。

    また見積りにおいて、内金や手付金は支払う必要は基本的にありませんが、下見費用が発生する場合もあります。この時は事前に説明を受けるはずですので、その場合に限り費用が発生すると考えてください。このルールは「標準引越し運送約款」に依るものなので、不当に費用が求められそうな場合は確認すると良いでしよう。

    インターネットの普及により、ホームページ上でまとめて一括見積りを行なうことが可能になっています。一度の入力で当日から数日以内に見積りが取れ、引越し費用の相場感を把握でき、自分の引越しスタイルにあった引越し会社を見つけることができます。

    一括見積りでは、ホームページ上で荷物量や依頼範囲などについて正確な条件を入力していくことが重要になります。スケジュール的な余裕がある場合は、できる範囲で梱包を終え、その後に正確な荷数を入力することでズレの無い見積りが取れます。

    時間的な余裕がない場合や、梱包そのものも依頼する前提で考えている時は、ダンボールの必要量がイメージできないこともあります。そのような場合は、概算として大人一人あたり平均15~20個のダンボール、子どもの場合で10~15個前後のダンボールを目安に、それに個人的な荷量の多さを加味して数値を割り出すと良いでしょう。

    一括見積りではダンボールの数以外にも、様々な条件を設定して見積りを出すことができます。「梱包そのものの作業」から「荷ほどき」までを依頼するのか、また「家具の配置」もお願いするのか、「家電の配線等のセッティング」も依頼するのか、「不要品の処分」も引き受けてもらうのかなど、設定により必要となる引越しの金額が変わってきます。

    安さを求めるのであれば、できる作業は自分でやるといいでしょう。ただし、それぞれに引越し条件や背景も異なってきますので、ご自身の状況に合わせて賢く依頼範囲を調整してください。各一括見積りサイトでは、視覚的にもわかりやすく条件設定できるよう工夫されていますので、ページ上で確認しながらご自身の条件に当てはめてみてください。

    一括見積りを1ヶ月前に行なった場合のスケジュールイメージ

    一括見積り(1カ月前)→数社の候補選定(3日前後)→数社の訪問見積り(7日前後)

    おすすめ引越し見積りサイト3選

    実際に引越しの一括見積りをするにあたっては以下の3サイトがオススメです。

    時間的に余裕がある場合、この一括見積りは「相場感の把握」と「数社に絞ること」をポイントに考えてください。「一括見積り」で引越し会社を数社に絞り、その後に「訪問見積り」で一社を選ぶスタイルがおすすめです。見積りに費用は発生しませんので、積極的に活用してみてください。

     引越し完全マニュアル|引越しの段取りを大解説【チェックリスト付き】

    引越しが込み合う3月から4月でなければ、1カ月前に一括見積りを取ればちょうど良いスケジュール感で引越し準備ができます。時間的に余裕がない場合は、一括見積りで一社に決めてしまうつもりで正確な情報を入力するか、以下に説明するような直接依頼(電話や訪問見積り)のみで決めてしまうことも検討してください。

    直接依頼とは、文字通り自分から直接的に引越し会社に見積りを依頼する形態のものです。大きく2種類、電話で直接依頼するもの、訪問してもらい見積りをもらうものがあります。

    電話見積り

    電話見積りとは、直接自分で引越し会社に電話をかけて見積りを取る形です。以下のようなメリットとデメリットがありますので、ご自身の状況に合せて検討してみてください。

    一般的には、女性の一人暮らしで訪問見積りを望まない場合や、荷物が少なく厳密に把握できている場合、また訪問の対応時間の確保が難しい場合など、電話見積りは有効なものと言えます。ただし、デメリットにあるように引越し会社はどうしても余裕をもった規模で手配せざるを得ません。訪問見積りと比較してアバウトになる分、少々割高になる傾向があります。

    ご自身で電話見積りする時のポイントは、「引越し内容リスト」を事前にきちんと準備することです。 具体的には、荷物の量や種類、サイズの把握、それに応じたダンボール量、新居の間取り、搬入に関わる設備環境(階段、エレベーター、トラック停車スペースなど)などの情報です。

    また、引越し会社の担当者の質問に適宜応えられるよう、移動確認が可能な条件下で電話してください。自宅にいる時に子機や携帯電話を使って電話すると良いでしょう。

    訪問見積り

    訪問見積りとは、家に来てもらい直接荷物などを目で見て確認してもらう方法です。可能である場合は、できる限りこの方法を利用した方が良いでしょう。上述の一括見積りでざっくりと依頼先を絞り、この訪問見積りをして最終的な一社を選択するのが一番賢い選択になります。

    荷量の把握だけでなく、引越し内容のヒアリング、依頼する範囲の確認、引越し手順、料金説明などが行なわれます。直接目視で確認いただくことから、事前にある程度部屋を片づけておく必要があります。大物家電や家具のサイズ把握も含まれますので、可能な範囲で掃除しておいた方が良いでしょう。

    訪問見積りにおいては、依頼当日に来てもらえる場合もありますが、基本的には1週間前くらいに余裕をもって依頼してください。引越しシーズンの場合さらに余裕を持って計画しましょう。

    引越し前に準備しておくべきこと

    引越し会社を決めたらいよいよ引越し作業の準備です。この項目では事前に準備すべきことを説明していきます。

    荷造りは2週間前から始めておきましょう。荷物が多い場合はもっと前から始めてもいいですが、あまり早く荷造りしすぎても生活が不便になってしまいますので、荷物があまりない場合は2週間くらい前がちょうどいいでしょう。

    荷造りのコツについて詳しくは、こちらの記事をを参考にしてみてください。

    断・捨・離が決め手!引越し前の梱包を自力で行う10のコツ

    新居に持っていかない不用品を処分しておくと引越しの際の荷物が少なくなります。事前にゴミの収集日を確認して、計画的に不用品を処分しましょう。引越しが集中する2〜3月の繁忙期は粗大ゴミ収集や買取の予約がとりにくくなりますので、早めにしておくことをおすすめします。

    不要品の処分について詳しくは、こちらの記事を参考にしてみてください。

    引越しの時に出てくる不用品の処分方法まとめ

    ゴミの処分について詳しくは、こちらの記事を参考にしてみてください。

    ちゃんとできてる?引越しで出たゴミの処分方法

    引越し前に行なっておくべき手続き

    次は事前に行っておくべき手続きについて説明していきます。忘れないように、1つずつ着実にチェックしていきましょう。

    賃貸契約の退去については、申告期限が退去の1カ月前迄となっているのが一般的です。「賃貸借契約書」に記載されているので確認すると良いでしょう。連絡が遅れた場合は1カ月分の家賃を取られる場合もありますので、しっかりと手続きしてください。

    固定電話については、移転手続きを行なわなければ引越し先で使えません。早めに局番なしの「116」に電話して確認してくと良いでしょう。

    既に電話線が引き込まれている場合はNTT局内の工事のみで済みますが、電話線が引き込まれていない一戸建ての場合などは、立ち合いが必要になります。移転工事は予約制ですので、できるだけ早めに連絡しておくといいでしょう。

    またインターネットと併せて利用する場合、ひかり電話にした方が料金的にお得になる場合があります。引越し先でインターネット回線が既にあるのかどうかによっても選択肢が変わってきますので、できるだけ早く確認しお得な通信費プランを検討するといいでしょう。

    電気ガス水道の利用停止と利用開始に関しては、引越しの1、2週間前までには済ませておきましょう。「お客様番号」等の情報が必要になりますので、領収書や検針票を手元に準備しておき連絡をするようにしましょう。

    電気

    停止と開始手続きのいずれも、東京電力エナジーパートナー(以下「東京電力EP」)、関西電力など該当ホームページで手続きが可能です。

    なお、電力自由化で電力会社は選ぶことができるようになります。引越しされる前はエネチェンジ引越し先での電気の手続きを利用すると、電力会社の見直しと切り替え手続きをまとめて行うことができますよ。

    ガス

    当日係員の立ち合いが必要になります。開栓はあくまでも新居に到着してからしか立ち合えないことを加味し、引越しがある程度片づく時間帯を考えて予約してください。引越しシーズンに重なる場合は、2、3週間前には手続きしておきましょう。東京ガスや大阪ガスなど、ホームページ上で手続き可能なところが多いですが、ガスの種類やガス会社によって電話等が必要な場合もあります。

    水道

    所轄の水道局によって手続き方法が異なるので、連絡を入れて確認すると良いでしょう。

    NHKの放送受信料の住所変更、スカパーなどの衛星放送の契約変更はホームページ上で手続きすることできます。ケーブルテレビなどは直接連絡を取るなどして、事前にきちんと手続きをしておきましょう。

    新聞などの配達契約も事前に変更手続きをしておくことで、旧住所、新住所での連携がスムーズにいきます。早めに連絡しておくことで漏らすことなく購読できます。

    引越しにあたっては役所関係の手続きも必要となります。

    現役場に「転出届」を提出することで「転出証明書」が発行されます(これは引越し先の役場で「転入届」を出す際に必要となります)。「身分証明証」と「印鑑」と「マイナンバー」を持って転出届を提出しましょう。

    ※引越し先が同じ市区町村であれば、転出届出なく「転居届」になり、事後報告のみで大丈夫です。

    国民健康保険加入者は、市区町村変更の際に「資格喪失届」が必要になります。また国民年金についても住所変更手続きが必要になります。それぞれ現行の国民健康保険証と国民年金手帳を持参してください。

    印鑑登録は住民票の異動(転出届の提出)で自動廃止がされることが一般的です。ただし役場を訪れているのであれば、他の書類の手続きと併せ「印鑑登録証」を返却しておくと良いでしょう。

    その他、後期高齢者医療保険該当者や介護保険該当者、児童手当や乳幼児医療助成の該当者は併せて手続きしておきましょう。

    犬を飼われている場合、転出時にも登録変更手続きが必要な場合と、転入時のみで良い場合とに分かれるので事前に確認しておくと良いでしょう。転出時に登録変更をする場合は、「旧鑑札」「狂犬病予防注射済証」「印鑑」が必要になります。

    ※市区町村にもよりますが、転出届は郵送で可能な場合もあります。転出届だけの場合、郵送で可能かどうか確認するのも一つです。郵送の際は、以下の書類を用意しましょう。

    転校が分かった時点でなるべく早く学校に連絡しましょう。転校を伝えることで、学校から

    発行されます。新住所の管轄の教育委員会や転校先の学校に提出しますので、大切に保管しておきましょう。

    引越し前日にやっておきたいこと

    引越しの前日にもやっておきたいことがあります。ここでは前日にやっておきたいことを説明していきます。

    引越し会社に梱包も含め依頼している場合を除き、当日使うもの以外は全て前日までに梱包して運び出せるようにしておきましょう。当日にスムーズな搬出を促すためにも、引越し当日に梱包をしようとは考えないでください。搬出作業が遅れると、引越しが予定内で終わらずに追加費用がかかる場合もあります。

    なお、引越し当日にしか梱包できないものは必要なダンボールを前日に確保しておきましょう。

    家具や家電の搬出をするにあたって事前の準備を済ませておきましょう。具体的には以下の通りです。

    冷蔵庫や洗濯機の水抜きは、スムーズに運び出すためにも忘れずに行ないましょう。

    石油ストーブやファンヒーターの灯油も前日には抜いておきましょう。残したまま搬出されると、家具を汚してしまうなどのトラブルに繋がる場合がありますので、忘れずにしておきましょう。

    使用しない部屋であれ、前日に照明器具も取り外し、拭き掃除をして搬出準備をしておきましょう。

    引越し料金や光熱費の精算をする場合に備え、余裕のある現金を用意しておいてください。当日慌てて銀行に行くことのないよう、前日までに準備しましょう。

    家族以外の人の出入りが多くなることに配慮し、貴重品などは小さなバッグにまとめ、常に身につけておけるように準備しておきます。

    引越し当日にやるべきこと

    いよいよ引越し当日です。当日やっておくべきことは以下の通りです。

    当日にしか梱包できないものを手際良く梱包していきましょう。掃除機やタオルやペーパー類、ティッシュなどについては、退去の直前までに使用することが想定されます。ダンボールを忘れずに一つ残しておきましょう。

    特に注意すべき荷物や搬入経路の確認、トラックの停車場所、家具の配置など、担当者に最終チェックしておきましょう。当日支払いがある場合は作業前に精算するのが一般的ですので、早めに支払いを済ませておくといいでしょう。

    家具の配置などに関しては新居で作業員から確認を求められるケースも多いです。曖昧な回答をせず、スムーズに作業を促せるよう明確な返事を心がけてください。

    事前に申し込んでいると、引越し当日に係員が来てメーターの確認や閉栓等を行ないます。それぞれに対応が異なりますので、以下にて確認してください。

    事前にご近所さんへ挨拶ができていない場合は、時間を見計らって当日挨拶に伺ってください。ただし遅くなり過ぎると失礼にもなりますので、状況に応じて後日に行なうなどの判断で良いでしょう。

    手土産を添えて向こう3軒両隣くらいを基準に挨拶すると良いでしょう。

    集合住宅の挨拶の場合、上下左右の4室への挨拶が基本とされています。その上で住宅のサイズやエレベーターの有無などにより、下段の方へは全て挨拶しておくなど臨機応変に対応するといいでしょう。

    最近ではプライバシーやセキュリティーの関係から都会ほど挨拶しないということも増えていますが、女性の一人暮らしなどでなければ、最低限の挨拶は済ませ気持ちよく新生活をスタートさせましょう。

    引越しの挨拶については以下の記事もご参照下さい。

    意外に知らない?引越しの挨拶の常識、非常識

    引越し後にやっておかなければならないこと

    新居に荷物を運んだからと言ってやるべきことが全て終わったわけではありません。引越し後にもやらなければならないことがあります。

    管理会社の担当者が破損個所のチェックなどを行なった後、鍵を返却することになります。入居時に無かった傷や穴などについては原状回復義務が生じることもあります。また要らないからと荷物を残していくと処分費用が求められる場合もありますので、最終の忘れ物も確認しある程度の掃除をしてから管理会社の担当者を迎えられるようにしましょう。

    荷物を搬入し荷解きを終えたらダンボール等の梱包材の返却をしましょう。また、場合によって不要品の処分なども相談できます。ただし、別途料金が必要な場合がありますので、なるべく出さないようにするといいでしょう。

    前住所の役場で「転出届」を出した時に取得した「転出証明証」と「身分証明証」「印鑑」「マイナンバー」を持って、新住所の市役所で「転入届」を提出します。また各種手続き(主に自動車や運転免許関係)で必要となってくる住民票も必要部数確認してまとめて取得しておくと2度手間にならずに済みます。

    「転入学通知書」は、「転入届」の提出で発行される場合と、「住民票」を教育委員会に提出して発行される場合とあります。教育委員会は役場内に設置されている場合がほとんどですので、役場で「転入届」を受理した段階で職員に尋ねると良いでしょう。

    転出元の学校で受け取っていた「在学証証明書」と「教科用図書給与証明書」を提示して、「転入学通知書」を受け取って、併せて転入先の学校に提出してください。この手続きについても教育委員会の担当者から説明を受けるでしょう。

    国民年金は住所変更のみで済みますが、国民健康保険については新たに申し込みをすることになります。役場での転入届と同時に登録してくれる場合と、別に申請する必要がある場合とに分かれます。

    別に申請をする場合については、旧住所役場で受取った「転出証明書」と「身分証明証」の提示が必要です。口座振替にする場合は、「銀行口座の印鑑」も求められます。

    印鑑登録については、必要な場合登録しましょう。登録しておく場合は、「実印」と「身分証明証」を持って手続きしましょう。

    また、後期高齢者医療保険該当者や介護保険該当者、児童手当や乳幼児医療助成の該当者は必要書類を揃えて転入届を出す時に役場でまとめて手続きしておくと良いでしょう。

    猫や小鳥、小動物は必要のないものですが、犬に関しては旧鑑札を「新鑑札」へと変える手続きが必要です。 「旧鑑札」と「狂犬病予防注射済証」「印鑑」を持って、新住所の役場か保健所で手続きするものとなりますので、役場で確認すると良いでしょう。

    同一市区町村での引越しの場合は「転居届」で自動的に住所変更がされますので手続き不要です。一方、新旧住所の市区町村が異なる場合、原付は一旦廃車にしてから新たに登録することになります。

    「標準交付証明書」が手元にある場合
    新住所の役場のみで廃車と登録の手続きを一括して行うことができます。この際、必要になるのが「標準交付証明書」と「ナンバープレート」「住民票(新住所が確認できるもの)」「身分証明証」「印鑑」です。
    「標準交付証明書」を紛失した場合
    元々原付登録している役場で再交付を受け、そのままナンバープレートの返納をし「廃車申告書」を受取ります。

    その後、新住所役場にて「廃車申告書」と「住民票(新住所が確認できるもの)」「身分証明証」「印鑑」を持って原付の登録手続きをして新しいナンバープレートを受取ります。

    自動車関連の手続きは所轄の警察署で行います。

    自動車関連の変更手続きのためには、車庫証明が必要になります。この「自動車保管場所証明書(車庫証明)」は、新しく使用する車庫の所轄の警察署で以下の必要書類を提出して取得します。

    警察署で申請してから発行までに概ね3日程度かかり2度足を運ぶ必要があるため、免許証の住所変更などと併せて計画的に準備しましょう。

    新住所の管轄の警察署や運転免許更新センター・運転免許試験場にて、運転免許の住所変更を行ないます。必要な書類は、「免許証」と「住民票等の新しい住所を確認できる書類」です。

    引越しで必要な車の手続きについて、詳しくは以下の記事でご説明しています。

    引越しの際に必要な車の手続き総まとめ

    所轄陸運局で、自動車や自動二輪車の登録変更手続き(15日以内)

    自動車検査証の登録変更を行なう必要があります。新住所の管轄の陸運局にて「自動車車検証」と「車庫証明」「住民票」「手数料納付書(当日)」「自動車税・自動車取得税申告書(当日)」「印鑑」に手数料を添えて申し込みます。ナンバープレートが変更になることから、車で出かけて取り替えてください。

    ※軽自動車については、軽自動車検査協会にて行ないます。

    パスポートの住所については、「所持人記入欄」に任意で記入するものです。よって、既に旧住所が書かれてある場合は、二重線で訂正して新たな住所を書きいれれば問題ありません。

    ただし、「所持人記入欄」以外のページに新住所を書き入れてはいけません。また訂正に修正液を使うことも禁止されています。

    名前や本籍が変わった場合は「記載事項変更旅券」の申請手続きが必要になります。各都道府県の旅券事務所にて、「有効期間のパスポート」と戸籍変更の経緯が確認できる「戸籍抄本(または戸籍謄本)」を1通、「6ケ月以内の写真35mm×45mm」1枚を添えて、「一般旅券発給申請書(記載事項変更)」に記載をして申請します。

    パスポート自体の有効期間に変更はありませんが、旅券番号が変更になります。急な海外旅行で混乱しないように、引越しによって名前や本籍地の変更が生じた場合は、「記載事項変更旅券」の申請手続きも忘れずにしておきましょう。

    新居の片づけが一段落したら、ハガキやメール等で友人などに引越し完了を伝えるといいでしょう。新居に招いて簡単な食事会などができれば、招かれた友人もあなたの新生活をサポートしてくれる強い味方になるでしょう。

    引越しに関する疑問にお答えします!

    最後に、引越し時によくある疑問にお答えしていきます。

    3月や4月の引越しシーズンはどうしても料金が割高になります。また日祝に関しては休日の2割増、深夜時間帯(22時~朝5時の間)で2割3割増になる場合がほとんどです。土曜日も割高になる傾向があることから、自由に引越し日を設定できるのであれば、平日を引越し日に設定することが得策です。

    希望時間に関しても、一般的に午後が割安になります。これは単純に午前中に引越しを始めて夜にはゆっくりしたいという需要や、午前作業の完了時刻が未確定なことから、午後予約はある程度幅のある時間枠で設定されることによります。ただしこれも場合によりますので、引越し会社のスケジュールに合わせるフリープランで見積もるのが一番の割安を引き出すコツです。

    引越し会社と契約した後にキャンセル(解約や延期)した場合は、キャンセル料金が発生することがあります。これは「標準引越し運送約款」によるものですので、注意が必要です。以下がその内容になっています。

    キャンセルの必要が生じた場合、前々日までのキャンセルであれば解約料金が請求されないと言えます。ただし、契約することでダンボール等の梱包材を入手している場合は、使用しているものについて実費精算が行なわれます。

    また常識的に考えて、前々日のスケジュールに空きが出ることを喜ぶ会社はありませんので、余程のことがない限りは、契約した会社に依頼するのが礼儀だと考えましょう。

    引越しにより住所が変わるので、銀行、クレジットカード、保険の変更手続きも必要となります。具体的には以下の通りです。

    風景に溶け込んでしまうものは、忘れさられる傾向が高まります。例えば、物干し竿などはどうしてもベランダと一体化してしまうことから、いざ新居で洗濯物を干す時になって忘れてきたことに気づくことも多いようです。

    また屋外のテレビアンテナや室内のカーテンなどもイメージ的に家や部屋そのものと同化することから忘れ去られやすくなりますので、意識してチェックすると良いでしょう。

    照明は新しい生活に合わせて取り替えるのがおすすめです。またLEDによる節約効果も期待できるのでこれからの新生活を機に変えてみるのはいかがでしょう。

    寝具についても布団からベッドなど思い切って交換すれば、配達で搬入させることができるのでお得です。いずれベッドの購入を考えている場合であれば、家具が固定されていない入居のタイミングが一番スムーズだと言えるでしょう。その他、冷蔵庫やテレビなどの大型家電も運び出す手間と設置を考えると、引越しのタイミングがベストではないでしょうか。

    古い家電だと電気代が高くなるというデメリットもありますので、買い替えを検討してみるのもいいかもしれません。

    古い家電の電気代について詳しくは以下の記事でご説明しています。

    電気代が高い理由のひとつは古い家電のせいだった!古い冷蔵庫・エアコン・洗濯機の電気代はいくら?

    家電の買い替えについて詳しくは以下の記事でご説明しています。

    家電の買い替え

    引越しマニュアルまとめ

    諸手続きや段取りなど、引越しマニュアルをまとめて紹介しました。最後に「まとめ」としてお伝えしたいのは、やはり「早めの行動」「早めの準備」が引越しをスムーズに行なうポイントだということです。

    これは「引越しそのもの」だけではなく、「諸手続き」においても同じです。早めに的確に情報を集めることで、各行政機関に出向く回数も最小限で済ますことが期待できますし、後回しにしたことで忘れてしまいトラブルが持ち上がることも回避できるでしょう。